じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 2009年版・岡山大学構内でお花見(48)ブタナ

 理学部の芝地で見かけたブタナ。タンポポの花によく似ているが、ウィキペディアの当該項目に記されているように「30〜60cm程度の花茎が途中で数本に枝分かれし、それぞれの頭に直径3cmほどの黄色い花をつけるのが特徴」。

 この黄色い花をピンク色の花に取り替えると、モモイロタンポポという園芸植物そっくりになるので、同じ種類かと思っていたが、ブタナのほうはキク科エゾコウゾリナ属、モモイロタンポポのほうはクレピス属(Crepis属)となっていて多少異なるようだ。もっとも、「ブタナ属」という分類もあるらしく、専門的なことはよく分からない。


5月23日(土)

【ちょっと思ったこと】

「新型インフルエンザ対策、さすが京大」と思ったが...

 アンテナ経由で拝読している赤尾さんの「わかば日記」(5/22付け)に、京都大学保健管理センターの新型インフルエンザに関する緊急情報(第2報)「冷静に受け止める」という興味深い記事が紹介されていた。記事は全般としては、インフルエンザ感染への注意を喚起する趣旨であるように受け止められるが、
  • 今回と同様のブタ・インフルエンザは1976年に米国で小流行しています。また1977年に極東やアメリカで流行したソ連型インフルエンザも同じH1N1という抗原型を持っています。それらによって当時の人々が免疫を獲得したせいか、発症者は圧倒的に若い人に多くなっています。
  • 不幸中の幸いというべきか、毒性は強くありません。しかし、持病のある場合や妊婦では重症化するおそれもあります。また、秋以降に強毒化する可能性も懸念されています。
  • 発症してしまった人はちょっと辛いのですが、これで免疫を獲得して今後同じタイプのインフルエンザにはかかりにくくなることが期待できますし、公衆衛生的観点からは集団免疫の成立にも貢献することになります。
となっており、「賢く行動してやり過ごしましょう。」と結ばれている。

 「この賢く行動してやり過ごす」とは、どういうことをすればよいのかということが問題であると思うが、上記の抜粋部分の解釈次第では、

●発症してしまったらちょっと辛いけれども、さっさとかかってしまったほうがお得という考え方もできる。それによって免疫を獲得できるならば、秋以降に強毒化しても再び罹るリスクが減るし、また、大勢の人が罹っていれば集団免疫が成立するので強毒化の予防にもなる。

というようにも受け止めることができるように思える。

 赤尾氏は、この京大の記事について、「世間から理解は得にくいかもしれないが。しかし,空気を読まず,反骨精神にみちた対応をする国立大学が日本にも存在するのは素晴らしいことだ。」と評しておられた。




 私自身も当初は、
確かにそういう見方もあるな。感染者をゼロにできるならばそれに越したことは無いが、どうせ防ぎ止めることができないのであれば、軽症で済むことが確実であるような健康な若者たちに、(万が一の重症化に対応できる医療施設が近くにあるという前提のもとで)どこぞの合宿所のようなところで集団で感染してもらって、すっかり回復した後に重症者の看護や搬送のボランティアに従事してもらえるというのであれば、そのほうが社会全体としては確実なセイフティネットワークを構築できるようにも思える。
という印象を持った。

 もっとも、大学生はすべてが頑強で新型インフルエンザに罹ってもゼッタイに軽症で済むというわけではあるまい。本人、あるいは家族の中には持病を持っていたり妊婦の方もおられるはずである。大学を休校にしなければ、そういう学生は多少無理をしてでも大学に通学しなければならない。このあたりの対応、あるいは、感染して欠席した学生への補講などの措置をしっかりさせておかなければなるまい。

 それはそれとして、上記の「賢く行動してやり過ごしましょう。」という記事は、医療関係機関が発出する情報としては何だかアヤシイ。もしかして、第三者が侵入したニセ記事、もしくは、関係の無いディレクトリにアップされた詐称記事ではないかという疑いが出てきた。

 しかし、5/24朝の時点での「新型インフルエンザに対する本学の方針について(第4版)【5月22日更新!】」のURLが

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news5/2009/090520_2.htm

となっていて、上記の
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news5/2009/090521_3.htm

URLのディレクトリ構成が一致していることと、総合サイトからちゃんとリンクされていることからみると、どうやらホンモノであると判断して間違いなさそうだ。

 発信者が「第4版→京都大学感染症対策会議」と「第2報→京都大学保健管理センター」というように異なっていること、また、「賢く行動してやり過ごしましょう。」の記事のほうでも、後半部分では予防法が詳しく書かれていることなどから見ると、それほど「KY」的表現というわけでもないようにも思える。