じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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2009年版・岡山大学構内の紅葉(21)研究室の窓からの紅葉。

文学部1号館の某研究室から眺める半田山の紅葉。これだけ眺めの良い研究室はめったにないと思うが、中にいる卒論生たちは直前発表会を控えて景色を楽しむ余裕は無さそう。


11月30日(月)

【ちょっと思ったこと】

モーサテの「それでどうなった?」

 ほぼ毎朝視ている「モーサテ」で、今年一年を振り帰りつつその後の変化を追跡する「それでどうなった?」という特集をやっている【12月1日現在、ネットから動画視聴可能】。これがなかなか面白い。

 1回目の中では「世界一の高さとなる東京スカイツリーの内部にカメラが入り、耐震工法に採用された五重塔の建築技術「心柱」の現場を撮影」という話題が印象に残った。今回初めて知ったのだが、東京スカイツリーはすでに215mまで建設が進んでいるという(完成時は世界一の634m)。「心柱」は地震などで建物が揺れた時に、建物と逆の揺れを起こすことで地震の揺れを和らげる効果があるのだという。直径7.5m、高さは約380mで、タワーの骨格ができあがった跡からコンクリートを流し込むようにして設置されるらしい。

 こちらのアルバムにもあるように、かつて東京タワーが建設されていた頃には、建設途中の様子を間近に眺めたことがあった。あれはまた、『ALWAYS 三丁目の夕日』の象徴的存在にもなっている。今回の東京スカイツリー建設のほうは都心から少し離れているせいか、東京タワーほどには話題になっていないような気もするが、建設中の様子を眺められるというのは生涯に一度の体験となる。小さなお子さんをお持ちのご家庭では、建物が完成する前にぜひ一度、間近でそのようすを見物してほしいと思う。50年後のよき思い出となるであろう。

 なお、12月1日の放送では、激安19円コーラがその後15円まで値下がりしているという話題や、アキレスの「瞬足」の話題が取り上げられた。激安コーラと「瞬足」はデフレスパイラス下での販売戦略二極化の象徴でもあるようだ。前者は要するに値下げの繰り返しにより集客を狙おうという戦略。後者は「良い商品は高くても売れる」というブランド重視の戦略であり、じっさい「瞬足」の価格はむしろ高くなっているらしい。

 このうち激安コーラというのはトライアルという激安スーパーで販売されている「トラコーラ」という自社ブランドだということだが、味はどんなものだろうか。なお、ネット上での価格は取材時の15円とは異なり29円となっていた。

 ちなみに私自身はコーラは殆ど飲まないので、価格が15円であっても29円であってもそのことでそのお店に行こうという気にはならない。私自身が食品スーパーでよく買うのは900mlの豆乳と450gのヨーグルトであるが、行きつけのスーパーでの価格は前者が178〜198円、後者が128円〜158円程度であってだいたい安定している。そのスーパー独自のブランドでもっと安いものもあるのだが、ほぼ毎日摂取している食品ということもあって、ブランド品でないとイマイチ安心できないというところがある。

 もう1つの「瞬足」のほうだが、最近は人気ブランドとしてしっかり確立し、ロゴマーク入りのランドセルや弁当箱まで販売されているという。ところで「瞬足」というのは、もともとトラックのコーナーで曲がりやすいように左右非対称(両足とも靴の左側に滑り止めがついているような感じ)になっているところに特長があるということだったが、陸上競技の時は別として、ふだんの通学用にああいう非対称な靴を履いていて何か問題は無いのだろうか。例えば背骨が曲がってしまうとか、道路を右側通行していて正面から自動車がぶつかりそうになった時に右側にはよけにくいとか(←コーナーでは左方向に曲がるので右側によけるのは逆方向)、そういった問題が起こらないのかちょっと気になった。どっちにしても、私などが散歩したり軽登山に出かけたりする時の靴としては不向きのように見えた。ま、それはそれとして、価格競争ではなく品質競争こそが長期的に勝ち残れる道であるというお手本を示していることは確かである。