じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



4月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る
§§
2010年版・岡山大学構内でお花見(26)観客の居ない桜

 ウェザーニュースの予報によれば、「日曜日から月曜日はザーザーと本降りに。この雨で桜の花は残念ながら散ってしまいそうです。」とのことである。
 この土日、桜の名所はどこも混雑するものと思われるが、大学構内のソメイヨシノは休日には訪れる人が殆どなく、ひっそりと散ってしまいそうな気配。上から、文学部西側、文学部中庭、半田山の中腹の桜。


4月10日(土)



【小さな話題】

水木しげる先生関連番組

 NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」の関連で、このところNHKでは、水木しげる先生に関連した番組が何本か放送されている。もっとも、中には同一の取材シーンの一部を転用しているものもあり、どれがオリジナルなのか分からないという戸惑いもある。

 そんななか、

プレミアム8<人物>「水木しげる なまけ者になりなさい」

を視る機会があった。

 じつは私自身は、「ゲゲゲの鬼太郎」を含めて、水木先生の作品は1つも拝見したことはないが、主要なキャラの名前くらいは存じており、蒜山高原や鳥取県の大山、米子方面を訪れた際に、何度か、境港の水木しげるロードを訪れている。2007年9月4日の楽天版に直近の記録あり。

 上述の番組は、もっぱら水木先生ご自身による語りが中心であり、ウィキペディアの記載項目を裏付ける内容であったが、ウィキペディアの
有名な言葉に「なまけものになりなさい」がある。しばしば、「現代人は働きすぎである」という意味と誤解されるが、実際は、「自分自身に言っている言葉」ということで、「働かなくても生活していけるだけ稼げ」というのが本当の意味である(朝日新聞より)。
という部分については、今回は少々違うことを言っておられたようにも思えた。「石森や、手塚さんは、働きすぎた。一晩はともかく、二晩徹夜はイケナイ。」とか、南方の生活が理想であるというようなことを言っておられたし、また、働くということについては、「現世は地獄であり、働かなくては生きていけない」というようなことも言っておられたが、複雑怪奇かつ難解で、真意をつかむのは難しい。以前、おなじ「プレミアム8<人物>」で「アンパンマンが生まれた理由〜90歳やなせたかしの漫画家人生」という番組を拝見したことがあったが、お二方を比較対照して考えてみるのも興味深いかもしれない。

 水木しげる先生のファンが多い理由は、第一にはなんと言ってもお人柄が挙げられると思うが、その他に、長年にわたるご苦労の末に「時の人」になったという成功談としての一面、さらには、くよくよ悩まずに「いま」を幸福に過ごしておられることへのあこがれのようなものがあるかもしれない。また、外見だけから見ると気色悪そうな妖怪たちには、現代人には無縁となりがちな大自然との関わりを再認識させてくれるという面があるかもしれない。このほか、ねずみ男こそが主役であるという見方もあるようだ。

 なお、朝ドラの「ゲゲゲの女房」のほうはとりあえず毎回録画しているが、超多忙ということもあって、まだ第5話までしか視ていない。