じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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6月15日は朝7時すぎからから本格的な雨となり、1日で40ミリの降水量を記録した。雨は22時頃には止んだが、低い雲と雨上がりの霧に街の灯りが反射しているせいだろうか、22時半になっても空全体が夕方のように光っていた。 |
【思ったこと】 _a0615(火)[教育]人数の単位は「名」から「人」へ、、「若干名」も「若干人」へ、「合格発表」は「合格者発表」へ 少し前のことになるが、全学の某会議で、外部に公開される入試関係の文書についての審議があった。その中でいくつかの表現が平成23年度用から修正されることになるという。具体的には
このうち「障害」を「障がい」と改めることについてはある程度経緯を知っていたが、人数が「○○名」ではなぜいけないのか、(これに伴い、聞き慣れた「若干名」は「若干人」に書き換えられる。)また、これも聞き慣れた「合格発表」がなぜ「合格者発表」になるのかは根拠が不明であり、さっそく手を上げて質問させていただいた。 まず、「若干名」と「若干人」であるが、もともと公的文書の執筆マニュアル?では「若干名」ではなくて「若干人」のほうが用いられているという。念のためGoogleで検索したところ、
このほか、「"若干名" "東京大学"」が1万1000件であるのに対して「"若干人" "東京大学"」は448件、「"若干名" "京都大学"」が1万1900件であるのに対して「"若干人" "京都大学"」は411件となっていて、東大や京大では、少なくとも現時点においては「若干人」の使用は定着していないようであった。 次に、人数を数える単位が「名」か「人」かについて、文部科学省のサイトをざっと閲覧したところ(2010.6.15.現在)、
さらにネットで検索したところ、日本広報協会 お役立ちナビというサイトで、「特に、定員の有るものや定数の有る場合のほか、改まった表現をしようとする際は、「人」よりも「名」を使うことが多い」という『新明解国語辞典』からの引用があった。うーむ、入試の募集人員というのは改まった表現であるからして「名」になりそうな気もするのだが...。 もう1つの「合格発表」か「合格者発表」であるが、同じくGoogleで検索したところ、
「合格発表」を「合格者発表」に修正しなければならない理由については不明。 このほか、これはあくまで岡山オリジナルの修正であるが、少し前の岡山大学案内パンフ等にあった「JR岡山駅西口から岡電バス」という表現はすべて「JR岡山駅西口広場から岡電バス」に変更されている。これは、JR岡山駅の西口が廃止されたことによる修正であると聞いているが、岡電バスの路線図のバス停名では、東口のほうのバス停名は「岡山駅」もしくは「岡山駅(東口)」(岡山駅から道路を隔てた反対側には「岡山駅前」というバス停もあり)、西口広場のほうのバス停名は「岡山駅西口」などと表示されているため、わかりにくいところがある。 ※山陽本線はもともと東西に走っているが、岡山市内中心部に限っては北東から南西に斜めに伸びている。よって、厳密には、岡山駅東口というのは「東南口」、西口というのは「北西口」であり、実際、その方向に出口が向いている。なおYahooやGoogleの航空写真は駅周辺工事前の古い写真になっており、今は存在していない西口駅舎が写っているので要注意。 [※6/16追記] その後の会議で、「JR岡山駅西口広場」は再びJR岡山駅西口」に修正された。JRの改札口を出たところの案内板が「西口」となっているために「西口」の表記のほうが分かりやすいという理由であったようだ。 なお、今回、「関する要項」では「若干人」という言葉が使われているが、大学案内のほうは「若干名」のままになっている。校正に間に合わなかったためだそうだ。 |