じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【思ったこと】 _a0623(水)[一般]大相撲名古屋場所問題と「風が止めば桶屋が消える」 大相撲力士や親方による野球賭博問題が連日報道されているが、これまでのところ、幕内9人、十両4人の計13人と、阿武松部屋所属の幕下力士ら10人、親方2人、床山1人の計26人の関与が明らかになっているという。 日本相撲協会の評議委員会の席上では、関係した力士の解雇や除名を求める声も出ており、また名古屋場所の開催について、野球賭博の実態を解明する特別調査委員会の報告を受けて7月4日の理事会で判断するとしている。この野球賭博問題以外にも、親方がチケット取得にかかわった席で暴力団幹部が観戦し、中継を通じて服役中の組関係者に自分の姿を見せたとされる問題などに批判の声があがっており、NHKが中継をするかどうか微妙な状況となってきた。 私自身も、関係者への除名や解雇は当然であり、名古屋場所中止もやむなしという考えを持っているが、力士の中には賭博とは一切関わらず、名古屋場所に向けて精進していた力士も少なくないはずであり、そういう人たちへの配慮も合わせて必要ではないかという気がしている。 23日の夕食時にたまたま視た「ナニコレ珍百景」のスペシャル版では、故郷の福岡・直方市で大関魁皇が勝った直後に花火を打ち上げている高齢男性が紹介されていた。魁皇に関しては他にもファンが多い。名古屋場所が開催中止、もしくはNHKで中継中止となればさぞかしガッカリすることだろう。このほか、モンゴルの人たちも自国出身力士に熱い声援を送っている。大相撲は決して、土俵の上だけがすべてではない。ファンを含めたいろいろな繋がりの上に成り立っており、その鎖を断ち切ると、思いも寄らぬところにまでネガティブな影響が及ぶ恐れがある。 |