じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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「日本一暑いのは岡山県岡山じゃ」と主張する会(1)

 この日記でも何度か述べているように、私は、日本一暑い町は、岐阜県多治見市でも埼玉県熊谷市でもなくて、岡山県岡山市であるという説を唱え続けている。

 確かに、その日の最高気温では多治見や熊谷には負けるが、日常生活上で本当の暑さを感じるのは、夜の8時から10時頃ではないかと思っている。トルコ旅行から戻ったのち、この時間帯の全国気温ランキングを切り抜いてみたが、岡山県岡山が全国一の暑さであることは一目瞭然であった。なお8月20日は22時前に散歩に出かけてからそのまま寝てしまったためデータを取れていないが、気象庁のデータで調べた限りでは22時の岡山県岡山の気温は31.2℃、これに対して1位タイの香川県高松は30.8℃、3位の愛媛県新居浜は30.6℃となっており、22時時点でも首位を保っていたものと推定される。

 20時〜22時頃に、多治見や熊谷より岡山県岡山のほうが気温が高いのは、1つには、西日本のほうが日の入り時刻が遅く、その分、夕日による暑さが残っていることによるものと思われる。しかしそれだけの理由であるなら、九州西部のほうがもっと高くなるはずである。それよりも遙かに大きな理由は、瀬戸内海を囲む地域の独特の気候にあるようだ。じっさい、この表では、瀬戸内海を囲む都市が圧倒的に多い。

8月20日(金)



【小さな話題】

ネルソン・マンデラ氏とミハイル・ゴルバチョフ氏

 夕食時に、

世界を変える100人の日本人:池上彰が選ぶ世界を変えたエラい人BEST3

の一部を視た。この日は、3人の「偉い人」が紹介された模様であるが、テレビのスイッチを入れた時には、1番目の方の紹介は終わっており、2番目のネルソン・マンデラ氏の話題が始まるところだった。

 こちらの写真にあるように、マンデラ氏については今年の春、いまのお住まいや、かつて住んでおられた「マンデラハウス」を外観だけ見学したことがあった。マンデラ氏が人種隔離撤廃に大きく貢献されたことは言うまでもないが、ご自身の努力だけではなく、氏が存在しているということ自体が、黒人と白人との融和の象徴として果たしてきた役割はさらに大きいものと思われる。この地域を見学した時のガイドさんは、旧ローデシアからの移民であったこともあって、マンデラ氏より、ツツ大司教の功績のほうを高く評価していた。

 余談だが、番組の中で池上さんは、南アフリカの国旗のデザインは、旧宗主国のオランダと、アフリカ民族会議の旗の色を組み合わせたものであるというような解説をされていた。念のためウィキペディアを参照したところ、確かにそのような解釈もあるが、必ずしも公式ではないということが分かった。
アパルトヘイトの終焉と同時に、人種差別主義からの決別を明確にするため、1994年4月27日に制定された。当初臨時の国旗としてデザインされたものが、評判が良かったため最終的に正式な国旗として憲法で定められた。

制定時には、特に色には象徴的な意味はないとされていたが、近年は意味づけが非公式に伝えられている。赤は過去の対立の中で流された血、青は空と二つの海、緑は南アフリカで欠かせない農場と自然、黄は南アフリカで産出される金に代表される天然資源、黒は南アフリカの黒人の国民、と同時に他のアフリカ諸国とのつながり、白は南アフリカの白人の国民、と同時に平和を、それぞれ示していると言われている。

公式的に色には特に意味はないとしながらも、黒・黄・緑はアフリカ民族会議 (African National Congress) の旗の三色であり、残りの赤・青・白は旧宗主国のイギリス、オランダ国旗の三色である。そのため現在の国旗はアフリカの伝統と歴史を示していると解釈される。


 池上氏がBest1に選んだミハイル・ゴルバチョフ氏の番組の中では、旧ソ連時代の軍の司令部施設がすごかった。深さ60mの地下に建設された巨大な核シェルターはスゴイ。私個人は、旧ソ連時代に赤の広場を訪れたことがあり、行列に並んでレーニン廟を見学したこともあったが、まさかあの地下にああいう施設が作られていたとは思わなかった。

 ゴルバチョフ氏が冷戦終結に果たした役割はきわめて大きく、池上氏がBest1に選んだのも当然であろうとは思うが、現在のロシアがゴルバチョフ氏が目ざしていた方向に進んでいるのかどうかは定かではない。

 池上氏が指摘しておられたように、東西冷戦は、結果的にポジティブな成果ももたらした。宇宙開発(これに伴う様々な技術進歩)、インターネットの発想(分散型)、気象衛星技術などがこれにあたる。戦争はゴメンだが、やはり、ある程度の競争が無いと人類は進歩しないようだ。

 ところで、途中から見始めたため、「池上彰が選ぶ世界を変えたエラい人BEST3」のうちのネルソン・マンデラ氏とミハイル・ゴルバチョフ氏以外のお一人がどなたであったのかは最後まで分からなかった。私自身は、ゼッタイ、ケ小平氏であろうと思っていたが、翌朝にネットで検索したところでは、シンガポール初代首相のリー・クアンユー氏が紹介された模様である。この番組では、現在生きている人だけが紹介されているのだろうか。シンガポールの繁栄の礎を築いたリー・クアンユー氏が世界を変えたお一人であることには異論はないけれど。





最近のセミ事情

 相変わらず厳しい残暑が続いているが、梅雨明けの頃に比べるとセミの鳴き声に変化が出ているようだ。7月下旬には日の出とともにクマゼミの大合唱が始まっていたが、最近は、時たま鳴き声が聞こえる程度。それに代わって、ツクツクボウシの声をよく聞くようになった。また8月21日朝には、ミンミンゼミの声を始めて聞いた。岡山市内にもいよいよミンミンゼミが進出してきたのだろうか。そのいっぽう、アブラゼミの声は以前ほどには聞こえてこない。絶対数が減っているようだ。