じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 センダンの木の実。まだまだ実をつけているが、このところの寒風を受けて、少しずつ数を減らしている。
なお、センダンの枝と半田山の間に見える円盤状の飛行物体は、岡山空港着陸前の航空機。写真に撮ると、木の実1つ分の大きさにしかならない。

1月13日(木)

【思ったこと】
_b0113(木)年末年始のテレビ番組(1)NHK杯将棋トーナメント60周年記念 歴代優勝者が選ぶ名勝負十局

 年末年始の帰省&旅行中に録画しておいた番組を、夕食時などに少しずつ視ている。私の場合、視たい番組のジャンルはきわめて限られており、芸能人が登場する番組やドラマなどには一切興味が無い。(←ブラタモリ爆問学問などは別。) また、スポーツ番組も、最近では、駅伝やマラソンぐらいにしか興味が持てない。(←今回は、箱根駅伝2日目の中継の一部は空港の待合所で、また、岡山・興譲館が優勝した高校女子駅伝はちゃんと録画しておいた。)

 そんななかで特に面白いと思ったのは、表記の将棋番組であった。解説は羽生善治・名人(NHK杯)、聞き手は矢内理絵子・女流四段という豪華な顔ぶれ。それにしても、名勝負十局のうち、羽生名人のご登場が過半数の6局を占めているというのはスゴイ。羽生名人登場以前にも数々の名勝負があったはずだが、現時点で、現役者が選ぶ名勝負ということになればどうしても、記憶に新しいものが中心に選ばれてしまうのだろう。じっさい、今年度は60回だが、名勝負十局のうち50回〜59回から選ばれたのが4局、そのいっぽう、30回以前で選ばれたのは第29回大会の大山康晴・加藤一二三戦だけであった。

 十番勝負のなかで特に印象深かったのは、第47回決勝戦の羽生善治・村山聖戦であった。ウィキペディアの当該項目にも記されているように、村山氏は、この対局の5ヶ月後に進行性膀胱癌とその転移のためお亡くなりになっている。この決勝戦が、羽生名人との最後の公式対局でもあったという。

 エレガントな手ということで言えば、やはり、トップに挙げられた38回4回戦の羽生善治・加藤一二三戦であろう。ウィキペディアにはこの時の様子が、
第38回(1988年度)の羽生善治五段は当時現役だった名人経験者4人(大山康晴、加藤一二三、谷川浩司、中原誠)を全て撃破して初優勝した。3回戦で羽生が大山を下した直後、当時司会を務めていた永井は「あーすごいですね、いやーたいしたもんですねー、勝率8割1分8厘からまた上がりましたよ」と驚嘆していた。また、準々決勝の加藤戦での▲5二銀は伝説の一手と言われ、この手が指された瞬間に解説の米長邦雄は対局場とは別の部屋で解説していたにも関わらず、対局場の羽生に聞こえるほどの驚嘆の声を上げている。
と記されていた。今回の番組でも、米長さんの驚嘆の声が聞こえたというエピソードが、羽生名人ご自身から語られていた。

 さて、今年の第六十回であるが、私の期待は、決勝戦で、羽生名人と、糸谷哲郎・五段が対戦し、糸谷さんが昨年の雪辱を果たすことである。それはそれとして、糸谷さんと言えば大阪大学文学部在学中で今年が卒論の年になっているはず。めでたくご卒業できるのかどうか、こちらのほうも心配ではある。