じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【小さな話題】 映画「デザートフラワー」とFGM 1月20日の昼食時、NHKのローカル番組で、地元映画館で上映している『ソーシャル・ネットワーク』(The Social Network)と、『デザート・フラワー』(DESERT FLOWER)の紹介をしていた。どちらもサクセス・ストーリーのように見えて、必ずしもそうではないという内容らしい。 後者の映画は先日訪れたエチオピア・ダナキル砂漠からそれほど遠くないソマリアに関連した映画であるが、ロケ地の一部は何となく見覚えがあり、ダナキル砂漠で行われたのではないかと推察された。現実問題として、●全土:「 退避を勧告 します。渡航は延期してください。」というところまで出かけていってロケをやるとは考えにくい。エチオピアもしくはジブチで撮影されたのではないだろうか。 FGM(female genital mutilation)に関する話は、今回の旅行では一言も聞かなかった。ウィキペディアにリンクされているこちらの地図によれば、FGMはソマリアのほか、エジプト、スーダン、ジプチ、そして今回訪れたエチオピアのアファール三角地帯では95%の高比率で行われているという。 一般論として、それぞれの民族の固有の文化や風習は尊重するべきだとは思うが、リンク先の関連記事を読む限りにおいては女性虐待であり廃止に取り組むべき問題であるとは思う。しかし、それじゃあ、ヤノマミが、生まれてきた赤ちゃんを育てずに精霊として天に返すという選択をするという行為が殺人罪に問われるのかと言われると簡単には答えにくい。あと、今回の旅行中、エチオピア南部にはさまざまな奇習があり、その一部は観光客向けのヤラセとして公開されているが、それ以外にも外国人が目に触れることのできない、いろいろな風習があると聞いた。ま、FGMは論外としても、それぞれの国や民族独特の風習や価値観はできる限り尊重するべきだとは思う。日本の文化で言えば、ぜひ復活すべきであると思うのが、仇討ちと切腹。死刑制度は廃止してもよいが、犯罪被害者の遺族の仇討ちはしっかりと保証する。また、公約を果たせなかった政治家や汚職官僚は、潔く切腹というのもアリかと思う。 |