じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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2011年版・岡山大学構内でお花見(16)一般教育構内ヴィーナス像前でお花見

 一般教育棟構内・ヴィーナス像前のコブシの花が一番の見頃となった(4月2日の日記にも写真あり)。コブシの花は夜のほうが鑑賞に適している。写真下は4月7日早朝の様子。コブシよりも、その後ろのソメイヨシノのほうが目立っている。

4月6日(水)

【思ったこと】
_b0406(水)研究活動に関する新年度の抱負

 2011年度の諸活動・業務が本格的に始動。大学は年度単位で動くので、実質的な「仕事始め」ということになる。

 今年度は、夏休み以降に耐震改修工事が実施されるため、夏場にかけては身辺整理(備品・書籍・消耗品類のスリム化)、そのあとが一時引っ越し作業となり、しかも教育委員長関連の諸業務(全学の委員会、MP関係、FC関係等)に振り回されて、研究活動にはなかなか専念できない状況にある。

 そんななか、地道に体系化を目ざしていこうと思っているのが「徹底的行動主義の再構成」という課題である。

 このWeb日記でも構想段階のメモをなんどか連載してきたが、再構成の骨子は、
  1. 「スパイラル型随伴性」概念の追加
  2. 環境変化における人称視点導入の必要性
  3. 行動や随伴性の入れ子構造の成り立ち
という点にあり、そこから派生して、
  1. 強化(付加的強化)はアクセラレータとして有効であるが、行動を持続させる仕掛けは自然随伴性やスパイラル型随伴性のような、別のところにある。
  2. 刺激を無生物主語にしてはならない。
  3. 量的な関数関係の定立の限界。むしろ、単純な「増加、減少」のほか、行動の質的な変容に目を向けるべき。
あと、行動分析学の基本公理が、「弁別」にあること。人間の場合には、オペラント行動がもたらす結果自体が、自己または他者の弁別刺激として再利用され、言語行動として機能していることに特徴があること、行動や随伴性の入れ子構造は、社会的に用意された種々の随伴性によってまとめ上げられていることなどを論じていくことにしたいと考えている。