じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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2011年版・岡山大学構内でお花見(26)アベマキの花

南北通り脇にあるアベマキの花。なお、当初、「クヌギの花」として掲載したが、その後の調査によりアベマキ(別名、コルククヌギ)であると判明したので訂正させていただく。


4月21日(木)

【思ったこと】
_b0421(木)今回の大地震について思ったこと(22)各種学会の理事長や会長のメッセージ

 まず、例によってNHKオンラインの見出し項目を掲げておく(4月22日早朝の時点)。
  1. 警戒区域設定 立ち入り禁止に
  2. 計画的避難区域 正式発表へ
  3. “動かぬ”と評価の断層 動く
  4. 増税言及 民主党内不満強まる
  5. “発作抑える薬 飲み忘れた”
  6. 雇用保険の相談 3県で4万件
  7. NY 一時1ドル=81円台に
 上記のうち5.は栃木県鹿沼市で登校途中の小学生の列にクレーン車が突っ込んで6人が死亡した事故に関連した記事、それ以外は相変わらず原発事故関連、大震災関連の記事が多い。このほかネットニュースでは
  • 20キロ圏内が「警戒区域」に
  • 節電目標 一律15%に緩和へ
  • 前田元検事の実刑確定へ
  • OECD「消費税20%の必要も」
といったニュースが気になるところである。

 さて、昨日の某授業で、日本国内にどのような心理学系学会があるのかを簡単に紹介した。もとにしたリストは、日本心理学諸学会連合・加盟学会リストである。ここには、諸学会連合に加盟している学会の名称と会員数が表示されており、それぞれの学会名のところをクリックすると事務局住所や、公式Webサイトへのリンクが張られているので大変便利である。

 これらの学会サイトの多くでは、いま、大震災に言及した理事長や会長のメッセージが掲載されている。心理学諸領域は、「心のケア」などの問題で震災と大きく関わっており(関わるべきであり)、各学会がどのような姿勢でこの国難に取り組んでいるのかをうかがい知ることができる。

 このうち、私が参加している学会の中ではまず、社団法人・日本心理学会が繁桝 算男・理事長名で、1000文字前後のメッセージが発せられていた。

 同じく私が参加している日本質的心理学会では、やまだようこ・理事長が1700文字の長文のメッセージを寄せていた。

 私は会員ではないが、臨床心理学系のいくつかの学会でも長文のメッセージを掲載している学会があるようだ。

 ところで、私が参加している学会の1つに人間・植物関係学会というのがあるが、こちらでは、6月11・12日に高知大学で予定されていた2011年大会を開催中止とした経緯が語られていた。もっとも、
  • この中止が、理事会メンバーに相談なしに決定されてしまったこと
  • 開催場所は被災地とは遠く離れており日時も数ヶ月先であるのに中止というのは過剰自粛ではないか
  • この学会は正会員の会費が1万円と比較的高く、そのわりに、日本心理学会や質的心理学会などに比べると、会員になることのメリットが格段に小さい。今回の大会中止によって、この学会からの退会者や、会費未納者が大幅に増えるのではないか
  • 自然の巨大な力によって粉々に打ち砕かれた被災地の生活を横に見ながら、「植物の癒し」を語るのは、会員の一人として違和感がある」という会長のお気持ちに関しては、2008年大会で阪神・淡路大震災における植物の役割が強調されたことからみても、むしろこういう時期であればこそ、積極的に大会を開催し、例えば被災地で瓦礫に埋もれながら花を咲かせた桜にどのような思いを寄せられたかといったことを語るべきではないか
といった、会長メッセージとは正反対の違和感を覚えないわけでもない。もっとも、そうは言っても、じゃあ、長谷川が代わりに何かをやれといわれても、そこまで学会活動に関われる時間的余裕はなく、こういうWeb日記のようなところで独り言を述べることしかできないというのが私の事情である。