【思ったこと】 _b0518(水)耐震改修工事で初めて気づいた設計上の工夫
今年度中に行われる耐震改修工事に関連して、少し前に、実験室やデータ解析室等の設計についてのヒヤリングがあった。理系の研究施設であれば、教員各自がミリ単位で設計図を作成し、事務方の施設担当者と協議することになるのだろうが、文系教員の場合は、そういう作業を苦手とする者が少なくない。私自身も、大ざっぱなレイアウトと希望を述べただけで、事務方に手間をかけてもらうほかはなかった。そんな中で気づいたことを備忘録代わりにメモしておく。
- ドアの構造
今の研究室のドアは私の知る限りではすべて内開き(部屋の内側に開く)ようになっている【※]。これはおそらく、ドアを突然開けても、廊下を通る人にぶつからないための配慮ではないかと思う。もっとも、室内を少しでも有効に使うためには外開きのほうがよい。ちなみに、トイレ(大きいほう)は、私の家では外開き。玄関も外開き。これらは、ドアの内側が狭いことによるものと思われる。このほか「右開き、左開き」という選択肢があるが、研究室の場合は、ドアの見本図では右開き、平面図では左開きになっていた。部屋の構造により対称形になる模様だが、どっちに開くほうが便利だろうか。なお、いまの研究室は、私のところは左開きになっている。
[※5/19追記]研究室に行ってみたところ、なっなんと、ドアは内開きではなくて外開きになっていた。 20年も使用しているのに、未だに勘違いするとは、そろそろ認知症の始まりだろうか。
研究室の場合は幅が3m50cm(但し、壁の中心間)あるので、多少狭くてよければ引き戸式も可能ではないかと思うが、なぜか共通仕様では採用されていない。温度差で反ったり地震発生時にゆがんで開けられなくなる恐れがあるためだろうか。
- コンセントの位置
教員研究室共通仕様の場合は部屋の四隅に「2E FL+300」というコンセントがつけられるという。「2E」というのは2個口、「FL+300」というのは床から30cmの高さという意味らしい。今回ヒヤリング対象となったデータ解析室のコンセントに関しては、窓側と廊下側は床上120cm前後、隣の部屋の間を仕切る壁側は210cmの高さにしていただくよう要望しておいた。窓側と廊下側は、机の上にコンセントがあったほうが抜き差しが便利ではないかと考えたためである。また、壁側は、本棚などにぶつからないよう、いちばん高い位置につけてもらうようにした。
現在の各室では、いくつかの部屋でまとめて容量が制限されているため、冬に温風器などを使われるとブレーカーが落ちることがあった。改修後は、基本的に、各室毎にブレーカーがつけられるらしい。
- 照明器具
LED照明にすれば節電につながると思ったが、従来通り、直管の蛍光灯がつけられる模様。LED照明では暗すぎるという問題があるのかもしれない。
- エアコンと換気扇_
これまではごく一部の部屋にしか換気扇が無かったが、改修後は全室に取り付けられるようだ。但し、真夏に、エアコンの代わりに換気扇だけで過ごせるかどうかは微妙。エアコンのほうは、計画節電になると、全館使用不可になることもあるらしい。
- 天井の高さ
耐震の関係で、いまより低くなるらしい。現有のスチール本棚の中には2mを超える高さのものもあるが、一部のスペースでは設置が困難になるようだ。
というような感じだが、とにかく、この1年は、改修工事前の引っ越し(一時移転)と、工事後の搬入・設置作業が大変だ。
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