じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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大雨で濁る座主川 気象庁統計によれば、岡山県岡山では、7月6日に32.0ミリ、7日に29.0ミリ、合計で61ミリの雨が降った。7月1日から7日までの間の7日間のうち、雨が降らなかったのは7月5日のみであり、7月の積算降水量は143.5ミリに達している。7月上旬だけで、7月全体の降水量の平年値160.9ミリをカバーできそうな降り方である。写真は雨続きで濁っている座主川。座主川の水量は、旭川からの取水口で調整されているはずで、滅多なことではあふれ出すことはない。今回の場合は、旭川本流から濁っているものと思われる。 各種週間予報によれば、岡山県岡山ではこのあと7月10日(日)〜7月12日(火)あたりで雨が降りやすいとの情報がある。もっとも気圧配置の上ではすでに梅雨明け。真夏の暑さは7月8日頃からずっと続きそうな気配。 |
【思ったこと】 _b0707(木)2011年版・高齢者の心と行動(35) 人付き合いを好まないタイプの生き方(2)好まない、嫌い、苦手、怖いの違い 昨日も述べたように、高齢者の中には、少数派ではあるが、「人付き合いを好まず、マイペースで老後を過ごす」ことを望んでおられる人が居る。そのいっぽう、「他者と安定した人間関係を築き、交流を密にして、支え合いながら生きていく」ことを望む人がいる。実際に調査したわけではないのでその割合は不明だが、後者のタイプのほうが多数派であることは間違いなく、各種の高齢者施設でも後者のタイプの人たちが過ごしやすいように環境が整えられることが多いように思われる。 ここでいくつか誤解のありそうな点を挙げておくが、まず、他者との交流を重視する人たちのほうが社交的・外向的であるとは必ずしも言えない点に留意する必要がある。ひとくちに、他者との交流といっても、初対面の人とうまく接することができ上手にお付き合いができるタイプと、そういう幅広い交流は好まないが、長期にわたる固定的な人間関係の中での交流を重視するタイプでは大きく違う。「社交的」と呼ばれるのは前者のタイプであって、後者の人たちの場合は、初対面の人たちとの接し方に戸惑いそれがストレスとなる場合がある。今回の震災・原発災害においても、避難所生活の中で、震災前の地域の人間関係が分断されて新たな人間関係づくりが求められることに加えて、避難所の統廃合が行われるたびに、他者との交流形態が変えられてしまうことが大きなストレスとなっている人たちも少なくない。この場合は、当初から人付き合いを好まないタイプの人のほうが他者との関係に翻弄されず、他者との交流を必要最低限に抑えて、マイペースを維持していくことができる可能性がある。 第二に、いま述べたことの一部繰り返しになるが、「人付き合いを好まず、マイペースで」ということは必ずしも、人付き合いが嫌いだとか、人付き合いが苦手だということと同じではない。人付き合いが嫌いというのは、他者と接すること自体が嫌子になることである。人付き合いが苦手だというのは、本当は人付き合いを求めているがそのための対人スキルが身についていない状態にあり、スキルを磨けば苦手が解消できるという意味を含んでいる。人付き合いが怖いという場合も同様で、適切なセラピーにより対人恐怖を解消できる可能性がある。 私が特に取り上げたいと思っている「人付き合いを好まず」というのは、人付き合いの機会と、一人で何かに取り組む機会のどちらかを選択する必要が生じた時に、一人で何かをする機会をできるだけ優先させるという行動傾向を指しているにすぎない。であるからして、必要が生じた時にはごく普通に人付き合いもするし、空気を読むこともできるタイプを含むことになる。 次回に続く。 |