じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 人間・植物関係学会2011年臨時大会が開催された東京農業大学・世田谷キャンパス。このキャンパスは、私が幼稚園児の頃、収穫祭に連れて行ってもらった記憶がある。キャンパス内では「ジンギスカン鍋」が提供されており、その時は食べなかったが、これをきっかけに実家でも羊の肉を使うようになった。

 今回50数年ぶりに訪れたところ、門柱はそのままであったが、各所で工事が行われており、保存樹のあたりだけが昔の面影を残していた。また、今回の会場となった1号館は、最新の設計となっていたが、あまりにもシンプルなデザインすぎて 建物玄関(写真中段)が自動ドアになっているとは気づかず、また、ガラス窓のようなところ(写真下段)が実はエレベーター乗り場だったりして、戸惑ってしまった。

10月9日(日)

【思ったこと】
_b1009(日)人間・植物関係学会2011年臨時大会(1)花や果物の季節当てゲーム

 表記の学会・臨時大会が10月8日、東京農業大学・世田谷キャンパスで開催された。

 今年度の大会はもともと、高知大で6月に予定されていたのだが、3月の大震災によりいったん中止、その後の理事会での協議により10月に東京で臨時大会として開催されることになったものである。臨時大会ということで、基調講演等や無し、発表件数7件のみというこぢんまりとした内容であったが、いずれの発表も着眼点がすぐれており、私自身が取り組んでいる高齢者関係の研究にも大いに役立つ情報が含まれていた。

 例によって、各発表者の個人名は出さず、具体的内容にはあまり立ち入らず、参考になった点だけをピックアップして感想を述べたいと思う。

 まず、1番目の発表は高齢者(76歳〜90歳、平均年齢81歳)を対象とした、テトリス型の「落ちものゲーム」の開発に関する紹介であった。テトリスのように、上から次々と、花、野菜、果物、食べ物の名前が記されたブロックが、それぞれの写真を背景に落ちてくる。これを春、夏、秋、冬のいずれかの場所に落とし込めば正解、間違えると積み上げられていってたまってしまうとゲームオーバーになるというものであった。

 もともとは、屋外での園芸作業が難しい冬期などに、「園芸療法を模擬体験」するという趣旨であったようだが、四季別の分類だけで園芸体験になるかどうかはイマイチ分からなかった。また、このゲームに意欲的に参加したのは10名中2名程度だったということで、どの程度普及するかも不明であったが、「園芸」ということにこだわらず、高齢者向けのゲーム開発の一環として考えるのであれば、それもよいのではないかと思われる。

 なお、春夏秋冬をどのような基準で分類しているのか分からなかったので私からも質問させていただいたところであるが、図鑑に記載の通りということで、暦の立春とか俳句の季語とは必ずしも対応していないようであった。実際にはかなり花期の長い植物もあるし、果物や野菜に至っては一年中出回っているものもあるため、季節による分類クイズが妥当であるかどうかも一考を要すると思われた。但し、高齢者のほうが、野菜の旬に敏感であり、正解を出しやすいかもしれない。

 次回に続く。