じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【思ったこと】 _b1012(水)人間・植物関係学会2011年臨時大会(4)二次元気分尺度による農業体験前後の気分変化(2) 昨日の続き。 3番目の発表で用いられていた「二次元気分尺度」は、項目が8個だけという少なさに加えて、集計もきわめてシンプルであった。当日の発表抄録によれば、
ネガティブ覚醒:N=項目2+項目6−項目1−項目5 の誤植ではないかと思われた。 なお、昨日も引用した坂入ほか(2003)の論文では、「ポジティブ覚醒」は「高覚醒」、「ネガティブ覚醒」は「低覚醒」、「快適度」は「快気分」と表現されていた。 また、同じく昨日引用したこちらのスライドでは、「ポジティブ覚醒」、「ネガティブ覚醒」、「快適度」という表現になっており、かつ、ネガティブ覚醒の算出式は「N=項目2+項目6−項目6−項目5」となっていて項目6が足し算と引き算に両方出ており、項目1は式のどこにも現れていない。 CiNiiで検索してみると、今回の口頭発表で引用されている論文は、 ●坂入洋右・征矢 英昭(2003).新しい感性指標--運動時の気分測定 (特集 脳の健康と運動) 体育の科学,53(11), 845-850. となっており、上掲のスライドも、「感性指標」が「感覚指標」となっている(誤植?)ものの、同じ論文を引用しているようである。いっぽう、論文全文が無料で閲覧できるのは、 ●坂入洋右・徳田英次・川原 正人(2003).心理的覚醒度・快適度を測定する二次元気分尺度の開発. 筑波大学体育科学系紀要,26,27-36. となっていて同じ年の刊行ながら、異なる論文となっている。念のため、『体育の科学』の論文のほうを複写請求し、算出式「N=項目2+項目6−項目6−項目5」が出典元の誤植なのか、引用者の勘違いなのか、確認しておこうと思う。 次回に続く。 |