じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



11月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る
§§
満月に照らされる岡大構内。

 11月11日は満月であった(正確には05時16分)。写真は、当日夜と翌朝、満月に照らされた大学構内の様子。
  • 写真左上:時計台に昇る月。右上には木星も見えている。
  • 写真右上:傘をかぶった月。
  • 写真左下:月に照らされる一般教育棟構内のヴィーナス像。翌朝撮影。
  • 写真右下:月に照らされる一般教育棟構内の石庭。街灯が明るすぎるのが欠点。翌朝撮影。


11月11日(金)

【思ったこと】
_b1111(金)日本園芸療法学会2011年長野大会(15)教育講演(1)園芸療法士のポイント制度

 大会2日目午後には、いずみ病院理事長の高江洲氏による、

園芸療法から環境療法へ 〜精神のエコロジーの視点より〜 多技法連携による他極性 統合的芸術療法

及び、南信病院院長の無藤氏による、

園芸療法と私 〜南信病院に園芸療法がどのように根付き生長しているか〜 という2つの教育講演があった。

 ちなみに、ここでいう「教育講演」の意味であるが、この学会では、園芸療法士資格認定制度を設けており、資格取得の条件の1つとして、更新の時点で生涯教育ポイント10ポイント以上を保持しておく必要があるとされている。今回の大会に参加した場合は、生涯教育ポイントは1ポイント、また、この2つの教育講演の受講は0.5ポイントと指定されているので、今回の大会では合計で最大2ポイントをゲットできることになる。

 なお私自身は、これまでに園芸療法学会や関連する人間・植物関係学会に参加したり、院生と連名で発表したりしているので、現時点で合計すれば10ポイント以上は獲得できているが、別の条件「3年間以上の園芸療法に関する臨床実務経験があるもの。」という条件は、いまの仕事を続けている限りは満たすことができない。ま、定年退職後に園芸活動の療法的活用を実践している施設で雇ってもらうことができればありがたいという気持ちもあるが、ポイント獲得や資格取得には全く興味がないし、今後もポイントの目的で学会に参加するというようなことはあるまいと思う。

 私自身はこの学会には創設直後から参加しているが、あくまで一会員であって、学会の運営には一切関与していない。そもそも園芸療法自体が多種多様であって、何を身につければよいのかについても見解の相違が多々ある。何でもかんでもアリにしてしまうと、生け花や料理教室と同じになってしまい、技法的な意味でのレベルアップは求められるとしても、療法的活用の有効性は検証しにくくなる。かといって、自然科学的方法に基づく実証研究ばかりを重視してしまうと、これもダメあれもダメで、けっきょく、何をしてよいのか分からなくなってしまう。ま、会員が相互に、一定の学術水準を保った上で相互に成果を発表し批判・助言を行い、かつ、関連領域の研究者からの講演を聴いたりして研鑚を積めば、総合的にみて、園芸の療法的活用の普及とレベルアップにつながるはずであり、妥当な方向に発展していると見なしてよいのではないかと思った。

 次回に続く。