じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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岡山県岡山では、3月に入ってから雨模様の日が続き、3月6日06時までの合計の降水量は50.5ミリに達した。3月の平年値は86.7ミリなので、3月に入って一週間も経たないうちにすでに月間降水量の58%が降ったことになる。
写真は、3月6日朝の半田山。山も平地もたっぷりと水を蓄えている。 |
【思ったこと】 _c0305(月)「質的研究の来し方と未来:ナラティヴを巡って」&「人生心理学:イメージ画と語り」(13)やまだようこ氏の最終講義(2)かさね色目/多声対話モデル 昨日の続き。 最終講義では続いて、「何をめざすのか?」、「何をとらえるのか?」という話題が取り上げられた。配付資料の中から要点を抜き書きすると、
あと、上掲の箇条書きに相当する内容は、今回の行事の案内にも記されており、そこでは、 私の視点の特徴は、イメージや行為や描画や映像など「ことばにならない」側から、生きものとしての「ことば」の生成プロセスを見たいと思っていることです。また、ことばの基礎にある「文化」に大きな関心をもっております。イメージを個人の内側にあるものとはとらえないで、フォークイメージとして、多文化・多声的なヴィュアル・ナラティヴとして研究しています。心理学のモデルは暗黙のうちに西欧文化を基礎に構築されてきましたが、日本文化の発想に根ざしながら世界にひらいていくような新しいモデルの提案ができないかと考えていますというように述べられていた。 私自身がイマイチ理解できていないのは、多声対話が何をもたらすかという点である。前半のシンポの企画趣旨説明の中でも、発達心理学、社会心理学、臨床心理学、看護学、医学といった領域、それを取り囲む海外の現場フィールドを境界とする多文化横断フィールド、さらには背景の日本文化フィールドといった境界が描かれ、各領域からの多声ナラティヴから集積されるというような図が示されていたが、今回のようにごく短時間のシンポの中でいろいろな領域の研究者が一同に介して、同じテーマについて御自身の立場から語るというだけでは、一般的なシンポジウムとそれほど変わりなく、「何が多声ナラティヴなのか」あるいは「何が無いと、多声ナラティブではないのか」という点がイマイチ分からないところであった。 次回に続く。 |