じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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2012年版・岡山大学構内でお花見(2)花桃開花 文法経駐車場北側にあるハナモモがやっと開花した。こちらの写真にあるように、毎年、卒業式の日に、研究室の花瓶にハナモモやミモザの花を挿してお祝いをすることにしているのだが、今年は気温の低い日が続いたため開花が間に合わなかった。 ※岡山大学構内の花だよりのアルバム(追記更新型)をLife-Xに開設しました。随時追加していきますので、時たま覗いていただければ光栄です。 |
【思ったこと】 _c0329(木)第17回人間行動分析研究会(5)家庭犬のしつけに関する行動原理の知識テスト(1) 研究会2番目は、中島氏による、 家庭犬のしつけに関する行動原理の知識テスト(KBPAD) という話題提供であった。ちなみに、今回の話題提供の詳細は、 中島定彦・垣見美樹 (2011). 家庭犬のしつけに関する学習心理学的行動原理の知識テスト(KBPAD)の作成. ヒトと動物の関係学会誌, 30, 59-66. というタイトルの論文として2011年12月に公刊されている。 元の論文あった「学習心理学的」という形容詞は、論文掲載にあたってエディタのほうからの要請があったために「不本意ながら」つけたものであり、今回の話題提供では外されたという。実際、「行動原理」と「学習心理学的行動原理」が本質的に異なるとは思えないが、多様な領域の研究者から構成される学会では、投稿者のディシプリンを明確にしておく必要があるのだろう。 話題提供ではまず、全国でどのような「犬のしつけ教室」があるのかについての調査結果が紹介された。大きく7タイプに分けられるようである。
さて、これとは別に、近年、行動の諸原理に基づく犬のしつけを説いた書籍が数多く出版されているという。また、飼い主を受講生とするような犬のしつけ教室も盛んになっているという。要するに、犬をちゃんとしつけるには、犬だけを教育していたのでは不十分であり、飼い主にもちゃんと教育訓練を行う必要がある。というのは、後述するように、家庭犬の問題行動では、犬自身に由来するものではなくて、飼い主が知らず知らずのうちに飼い犬も問題行動を強化してしまっていることが多いからである。 次回に続く。 |