じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 月齢15.0の満月の十六夜の月を楽しむ

 10月30日は旧暦9月16日であり、またこの日の早朝午前4時49分に満月であった。さらに、この日の21時03分の月齢は15.0であり、「月齢15.0」、「満月」、「十六夜の月」を同じ日に楽しむことができた。

 なお、厳密な定義は以下の通り。
  • 月齢:ある時刻に対して、その時刻の直前におこった朔(さく)(太陽と月の視黄経とが一致した時刻)からその時刻までの経過時間を日の単位で表したもの。今月の場合は、10月15日の21時03分が朔(新月)であるため、毎日21時03分の月齢は小数点以下がゼロとなりピッタリ整数となり、新月から15日後の10月30日の21時03分の月齢がピッタリ15.0。
  • 満月:満月(まんげつ)とは、月と太陽の黄経差が180度となること、あるいはその瞬間。今月の場合は、10月30日午前4時49分。
  • 十六夜の月:旧暦16日の夜の月。
 よって、厳密に言えば、10月30日の21時03分に眺めた月(写真中段)が、「月齢15.0」の「十六夜の月」となる。但し、慣習上、満月の瞬間を含む日に眺める月は満月と呼んでも差し支えないように思う。


10月30日(火)

【思ったこと】
_c1030(火)第5回日本園芸療法学会in 岐阜(7)園芸療法・園芸福祉学の研究方法論(6)PDSA(PDCA)モデルとRAIDモデル

 10月29日の日記の続き。

 講演では、forecastingや刑務所等での園芸作業の取り組み(←おそらくこちら)などに言及されたあと、PDSA(PDCA)、ASI、RAIDについての、Rogers (2006)の比較が紹介された。ここでいうRAIDというのは、

Peter G. Rogers, (2006) "RAID methodology: the NHS Clinical Governance Team's approach to service improvement". Clinical Governance: An International Journal, 11(1), 69 - 80

などで提唱されているモデルであるようだが、自宅では原典をフルテクストで閲覧することができなかった(大学の図書館や電子ジャーナルの有無については未確認)。

 私が理解した範囲で言えば、まず、あるプロジェクトを推進していく際には、しばしばPDSA(PDCA)モデルが用いられる。ウィキペディアに記されているように、これは、
  1. Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する
  2. Do(実施・実行):計画に沿って業務を行う
  3. Check(点検・評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを確認する
  4. Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置をする
からなるサイクルである。また提唱者の一人デミングは、入念な評価を行う必要性を強調してCheckをStudyに置き換え、PDSAサイクルと称した。

 このモデルは、チーム内での合意のレベルが高く、挑戦への複雑性が低く、かつ、仕事や効果の生産性/確実性が高い場合には威力を発揮する。しかし、今述べた程度が中程度である場合は、ASI(Accelerated Service improvement technique)、そして、合意のレベルが低く、挑戦への複雑性が高く、かつ、仕事や効果の生産性/確実性が低い場合には、今回紹介されたRAIDモデルが有用であるということであった。ここでいうRAIDとは、
  • R:Review/think through
  • A:Agree/consensus
  • I:Implement/deliver
  • D:Document/ Demonsrate/Date generation
からなるサイクルということであったが、詳細は、原典を見ないとよく分からない。園芸療法/園芸福祉を推進していく上では、PDSAよりもRAIDモデルのほうが有効ではないかというようなお話であったと理解した。

 次回に続く。