じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 12月12日に始まった岡大イルミネーション:Okayama University Fantasy 〜星フル夜ノ物語〜 Lighting Ceremonyが、12月25日をもって終了した。写真左は、25日の21時頃、イルミネーションを前景に撮影した月と木星。写真右は、デジカメの「夜景モード」撮影中、うっかりカメラを動かしてしまって偶然に撮れた写真。

 この日は夕食後の散歩と重なってたまたま20時57分頃にここを通ったため、今年のイルミネーション最終日の消灯の瞬間に立ち会うことになった。といっても人影は無く、特別のセレモニーもなく、21時2分頃、タイマー?により機械的に消灯した。


2012年12月25日(火)

【思ったこと】
_c1225(火)質的研究・文化心理学の交差点:ヤーン・ヴァルシナー教授を迎えて(1)

 12月24日に立命館大学・衣笠で開催された表記の講演・シンポジウムに参加した。

 このシンポは、
  • 13:00〜14:00 講演 文化心理学の可能性 ヤーン・ヴァルシナー(クラーク大学)"Culture in Minds and Societies"
  • 14:10〜15:30 シンポジウム 日本における質的研究のカッティングエッジ
    • 「文化心理学における理論の役割:形態維持と発生の三層モデルの意義」サトウタツヤ(立命館大学)
    • 「時間のなかで重層化する不妊当事者の自己語り:不定,変容の循環のなかで」安田裕子(立命館大学)
    • 「時間的展望からみた人生構築」 白井利明(大阪教育大学)
    • 司会:田垣正晋(大阪府立大学)
    • 指定討論:森岡正芳(神戸大学),やまだようこ(立命館大学),ヤーン・ヴァルシナー(クラーク大学)
  • 15:40〜16:00 議論【実際は16時40分ころまで】
という三部構成となっており、主催は
  • 立命館大学生存学研究センター
  • 科学研究費 若手研究A「不妊夫婦の喪失と葛藤,その支援:見えない選択径路を可視化する質的研究法の応用的展開」(研究代表者:安田裕子)
共催は
  • 「ナラティヴと質的研究会」(代表:やまだようこ)
  • 科学研究費 基盤研究A(海外)「多文化横断ナラティヴ・フィールドワークによる臨床支援と対話教育法の開発」(研究代表者:やまだようこ)
となっていた。

 また、今回の講演は、

ヤーン・ヴァルシナー著/サトウタツヤ監訳『新しい文化心理学の構築:〈心と社会〉のなかの文化』(新曜社)

が来年1月に出版されることを記念しており、入口では、まだ書店に並んでいない当該書が部数限定、特別割引で販売されていた。

 今回の出演者は、TEM(複線径路・等至性モデル: Trajectory equifinality model)研究の第一人者や質的心理学の第一線の研究者が一同に介するという豪華な内容であり、フロアのほうにも、質的心理学の著名な研究者を多数お見かけした。

 もっとも、ヴァルシナー先生の講演は、わずか1時間の中で上掲の著書の概略を紹介するというものであったため、少々盛りだくさんで、論拠がイマイチ不明なところが多々あった。また、後半のシンポのほうも、話題提供が各20分、指定討論が5分ときわめて短く、かなりの省略があってわかりにくいところがあった。これらの内容について徹底的に討論するためには、少なくとも、話題提供は各1時間、指定討論は各20分、フロアを交えたディスカッションに1時間半くらいは欲しいところであった。

 次回に続く。