【イランで思ったこと(16)】菊花紋と蓮の花
イラン旅行の最終日はテヘラン市内観光。博物館巡りが主体だった。最初に訪れたイラン考古学博物館には紀元前の王朝時代からの出土品が数多く展示されていた。そんななか、いくつかの展示物に菊花紋によく似た模様がつけられているのに気づく(写真左)。パスポート表紙にある菊花紋のデザインをガイドさんに見せて「これにそっくりですね」と言ってみたが、ガイドさんによればここにあるのは蓮の花をデザインしたものであるという。 じつはこれによく似た模様はちょうど20年前、パキスタン・カラチ近郊のThattaという遺跡でも見たことがある(写真右。こちらに、それを含めた珍しい写真のコレクションがあります)。中東地域ではよく使われる紋様なのだろうか。ゾロアスター教と関係があると聞いたような記憶もあるが定かではない。 それにしてもこの模様、本当に蓮の花なのだろうか。蓮と言えば仏教彫刻でもよく見られるが、横から描いた絵柄ばかりのように思う。また真上から見てもここの写真にあるような形はしていない。だいぶまえに『十六菊花紋の謎』という本を読んだことがあるが何が書いてあったか忘れてしまった。どなたか情報をいただければ幸いです。 |