じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
マジックフィルター(ポップモード)で撮影した文学部中庭。いま使っているデジカメには「 写真をカラフルに鮮やかに演出。楽しく明るいポップな写真や動画に仕上げます」という撮影モードがある。これを使うと新緑が引き立って見えるが、非現実的な色になってしまう。なお、ここにある写真は2枚を貼り合わせたもので、貼り合わせ部分で一部ズレやゆがみが生じている。 |
【思ったこと】 130419岡大は職住近接のメリットを活かすべき 岡大・津島キャンパス周辺には、約15棟ほどのファミリー向け職員宿舎・合同宿舎群(いずれも3階建て〜5階建てで1棟あたり20〜30家族程度)があるが、このうち合同宿舎入居者(但し、大部分は国家公務員が入居)については、国の方針を受けて来年7月までに全員が退去することが決定している。 いっぽう岡大の職員宿舎については、病院職員など夜間勤務が必要な職員や緊急出動が求められる職員を除き、今後は入居期間を最長で5年以内とし、耐用年数の過ぎた建物については順次取り壊すという提案がなされている。このほどこのことについて意見聴取の機会があったので、私も一言述べさせていただいた。 でもって、そもそもなんで職員宿舎の入居期間を制限するのかという問題であるが、私の理解では、以下のような点が根拠になっているようである。
今回の意見聴取で私が指摘させていただいた点は以下のような内容であった。 岡山大学の場合、津島地区近辺の職員宿舎や合同宿舎は、いずれも、職住接近(近接)という点で計り知れないメリットをもたらしていると思います。具体的には、ちなみに、岡大周辺の合同宿舎では、来年7月までの期限を待たずに退去する職員が続出し、中には空き家率が1/3にのぼっている棟もあり、廃墟化しつつあるといっても過言ではない。厳格に監査すれば、資産の有効活用ができていないと批判を浴びそうな現状。こういう入居率の低い合同宿舎については、岡大のほうでもっと積極的に借り上げて、職員用宿舎として活用するべきであるようにも思う。このほか、2000年3月7日に国家公務員用の木造宿舎が取り壊された跡地などは、その後、13年経った現在に至るまで更地のままとなっており、まったく活用されていない状態が続いている。また、隣接した県公舎の中にも、何年にもわたって閉鎖され廃墟化している建物が数棟ある。 そもそも、大学周辺、とりわけ、大学の西側一帯は、公共交通がバス路線のみに限られており、一般の国家公務員宿舎としては結構不便なところにある。民間業者がマンション用地として買い取ったとしても、採算がとれるかどうかは定かではない。 ということで、もっと、職住接近(近接)の意義を認識すべきであるというのが私の主張ではあるが、そうは言っても、老朽化しつつある職員宿舎の耐震対策、配管を含めたリフォーム工事などを、大学の予算で負担することは相当に困難であろう。 法的な問題や経営上の問題については素人なので分からないが、例えば、宿舎を定期借家権や定期借地権のような形で民間に貸与して、民間アパートとして活用する(この場合、大学関係者以外にも同等の入居資格を認める)、協同組合形式による運用、REITの活用など、いくつかの打開策があるように思う。 なお、念のため、岡大周辺のファミリー物件を検索してみたが、3DK、60平米クラスの賃貸では、家賃7万〜10万円くらいが相場であるようだ。職員宿舎や合同宿舎は、建物の構造自体はしっかりしており、日当たりもよいのだが、エレベーターはいっさい無く、高齢者や障がい者へのバリアフリー対策はいっさいなされていない。おそらく、家賃5万から7万前後が適正ということになるだろう。 |