じぶん更新日記
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

Top(1997年以降の過去日記等へのリンク)|2025年06月のインデックス連載記事
常用リンク|高速道路情報NEXCO西日本ライブ映像宇宙天気予報
|天気日本気象協会ウェザーニュースpm2.5黄砂人形峠気象状況気象庁データ
レーダー気温・雨量Top10天気図地震情報デジタル台風アストロアーツ
|gmailYahoo
青空文庫TVでた藏TVerNHK+
ウィキペディア(Wikipedia)地図weblioはせじぃアンテナ
旅と自然のアルバムindex国内旅行アルバムフォートラベル

隠居人植物図鑑隠居人昆虫図鑑昭和30年代の写真日記
|(更新報告専用→)|TWItwitter






【本日の話題】【インドネシアその4】デンパサールの空港/高齢社会における『ぬくもり』(その3):あさイチ 配偶者との死別〜ひとりを生きるヒント
| 楽天版じぶん更新日記 | 4トラベル |YouTube公開画像リスト

クリックで全体表示。



 今回のツアーでは、まず成田からジャワ島のジョグジャカルタに向かうことになっていたが、成田・ジャカルタ便の欠航の影響などから、

成田→デンパサール(バリ島)→ジャカルタ(ジャワ島)→(泊)→ジョグジャカルタ(ジャワ島)

という乗り継ぎを余儀なくされた。
 写真は最初に到着したデンパサールの空港。ターミナルがバリ島らしい建築様式になっていた。

2025年06月26日(木)



【連載】高齢社会における『ぬくもり』(その3):あさイチ 配偶者との死別〜ひとりを生きるヒント

6月12日の続き。今回は、6月25日にNHK『あさイチ』で取り上げられた、

●配偶者との死別〜ひとりを生きるヒント▼身元保証人&住まい対策

について感想・考察を述べることにしたい。

 その前に前回について補足させていただく。
 前回の日記で指摘したように、独り暮らしの人はパートナーを見つけることでとりあえずは孤独から逃れることができる。しかし、何回再婚したとしても、どちらかが先に死ぬという宿命から逃れることはできない。夫婦のうち先に死ぬほうは配偶者に看取られて『ぬくもり』を感じながら死ぬことができるかもしれないが、先立たれた者は孤独死せざるをえない。
 仮に100組200人の男女がいたとすると、10年、20年、30年と経つなかで、夫婦のうちのどちらかが先に死亡し、いずれは100人の独り暮らしが残ることになる。そこでもしすべての人が「配偶者と死別したら直ちに再婚する」という選択をした場合、今度は50組のカップルが誕生する】。そして今度は50組100人のうちの50人が再婚相手とと死別する。これを繰り返していくと最終的には男女1人ずつが生き残って最後の1組のカップルが誕生することになる。そしてそのうちの1人はもう1人に看取られて先に死ぬ。残された1人はもはや相手が居ないので孤独死するほかはない。
 上記の計算は、数学的には、野球の200チームがトーナメント戦を行った場合の試合数の計算と同じことになる。すなわち、200チームが対戦して優勝チームを決めるためにはそのうちの199チームが負けなければならないので、どのように組み合わせたとしても199試合が必要となる。元の話題に戻せば、200人の男女が死別のたびに再婚するというのは、試合に勝つということと同じであり、199組のカップルが誕生し、最終的に1人が残るという計算となる。但し人間の場合は、
  • 死別といっても常に看取られて死ぬわけではない。出張先などの遠方で突然死することもある。
  • 死別したあとしばらく再婚相手が見つからず、再婚前に孤独死してしまう場合がある。
  • 途中の過程で生き残った人の数が奇数になる場合がある。この場合には待機が必要だが、やはり相手が見つかる前に孤独死してしまう場合がある。
  • 女性のほうが平均寿命が長いので女性ばかりが生き残るという可能性がある。但し、『照子と瑠衣』のように女性2人での共同生活もパートナーを選んだと見なせるかもしれない【←ドラマは観ていないので分からないが】


 いずれにせよ、前回も指摘したように、孤独死が怖いからパートナー探しをするというのは、パートナーより自分のほうが先に死ぬということを前提としており、おおむね1/2の確率で間違っていることになる。では、

●どうせ死別するのだからパートナー探しは無意味

ということになるのか?
しかしこの発想は、

●人はいずれ必ず死ぬのだから、何をやっても意味はない。

と同じ投げやりで消極的・受け身的な人生観に繋がる。そうではなくて、

●人はいずれ必ず死ぬのだから、死ぬ前の間に(無理の無い範囲で)それなりにやれることをやる。そうやって多様な価値に触れることに生きる意味がある。

と考えるほうが、より豊かな人生に繋がるのではないかと思う。パートナー探しについても、

●いずれ死別することが必然であったとしても、独り暮らし生活と比べてパートナーと一緒に暮らしたほうがより豊かな人生を過ごせる

と判断すればそちらを志向すべきであろう。なおここでは「より豊かな人生」のほうが「豊かでない人生」より望ましいということを前提としているが、それが絶対正しいと言っているわけではない。「豊かではない人生」というか、徹頭徹尾シンプルで、我欲を捨て、自然とともにあるがままの人生を送りたいという人もおられるかもしれない。ここではそういう人生観についてあれこれ批判するつもりはない。




 さて前置きが長くなってしまったが、放送の前半では配偶者と死別した人たちの暮らしぶりが紹介されていた。私にとって印象的だった事例としては、
  • 同じように伴侶を亡くした人の本を読み、自分だけはないと共感する。
  • 『没イチ会』に参加。
  • スマホのAIアプリとの対話を楽しむ。
  • 「テクテク カミカミ ニコニコ ドキドキ」を保持。テクテク=運動、カミカミ=食事、ニコニコ=同じ境遇の人たちとの交流、ドキドキ=新しい体験にチャレンジ
などがあった。死別のショックが大きいということはそのぶん、結婚生活に大きな価値があったことの証しでもあると言えよう。同じ独り暮らしでも未婚のままの人は自立した生活スタイルを確立しており、それなりに生活力がある。いっぽう配偶者を突然失った人の場合はその時点で初歩から単身生活を始めなければならず、様々な困難がつきまとう。

 もっとも、結婚であれ、籍を入れない同棲生活であれ、パートナーの振る舞いによって翻弄されるような人生はどうかと思う。動物の喩えになって恐縮だが、よく、飼い犬は飼い主の支えがないと生きていかれないが、飼い猫は飼い主に死別してもその翌日からは地域猫として自立して生きていかれるという話を聞く【←放し飼いで買われている猫の場合。過保護に育てられている家猫では自立できないかも】。結婚あるいは同棲の場合も、各々が猫型のライフスタイルを維持していれば、死別・離別しても比較的楽に第二の人生に移行できるのではないかと思う。

 番組の後半では、死別により新たに生じた困難として、2点が取り上げられた。
  1. 入院するたびに『身元引受書兼診療費等支払保証書』を提出しなければならない。それまでは配偶者に署名してもらえたが、死別後は遠方在住の親族に頼まなければならなくなった。
  2. 賃貸契約や介護施設入所時にも身元保証が必要。
 これらのついては『高齢者等終身サポート事業』があるが、費用が数十万〜200万円ほどかかるため、現状では金銭的に余裕のある人しか利用できない。国のガイドラインが昨年6月に制定されたほか、低所得者でも利用できるような制度について来年の通常国会で審議される予定であるということだった。
 もっとも入院や治療に関しては、当事者が重病となり意思の疎通ができなくなる場合もある。そうなる前に、治療方法(延命重視か緩和ケアか、高額な先進医療を受けるか)の選択について希望を伝えておく必要はありそうだ。これは死別者ばかりでなく、非婚者や離別者など独り暮らしの人たちすべてに当てはまる。

 不定期ながら、次回に続く。


カスタム検索

じぶん更日記、私設
過去ログ

1997年 |0506070809101112
1998年 |010203040506070809101112
1999年 |010203040506070809101112
1998年 |010203040506070809101112
1999年 |010203040506070809101112
2000年 |010203040506070809101112
2001年 |010203040506070809101112
2002年 |010203040506070809101112
2003年 |010203040506070809101112
2004年 |010203040506070809101112
2005年 |010203040506070809101112
2006年 |010203040506070809101112
2007年 |010203040506070809101112
2008年 |010203040506070809101112
2009年 |010203040506070809101112
2010年 |010203040506070809101112
2011年 |010203040506070809101112
2012年 |010203040506070809101112
2013年 |010203040506070809101112
2014年 |010203040506070809101112
2015年 |010203040506070809101112
2016年 |010203040506070809101112
2015年 |010203040506070809101112
2016年 |010203040506070809101112
2017年 |010203040506070809101112
2018年 |010203040506070809101112
2019年 |010203040506070809101112
2020年 |010203040506070809101112
2021年 |010203040506070809101112
2022年 |010203040506070809101112
2023年 |010203040506070809101112
2024年 |010203040506070809101112
2025年 |010203040506


2004年10月12日引越時 658907/2005年2月16日 70万アクセス御礼/2005年12月2日 77万7777達成御礼/2007年5月6日十周年 87万5788/2007年7月17日 88万8888達成御礼/2007年9月26日 90万アクセス御礼/2010年2月15日 100万アクセス御礼/2013年2月28日 110万アクセス御礼/2018年4月1日朝 123万2148アクセス
2014年6月10日 Yahooのカウンター廃止によりFC2カウンターを新たに設置