Copyright(C)長谷川芳典 |
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津山線は殆どは2両連結だが、混雑時や運用の都合で1両、3両、4両で運転される場合もある。 写真は11月20日(水)の9時59分に半田山植物園近くで撮影した津山行きの3両連結。この日は、朱色一色ではなく、キハ47形のノスタルジー塗装が連結されていた。 撮影時には気づかなかったが、帰宅後に画像をチェックしたところ、津山行きの先頭車両は窓枠部分より上がクリーム色、その下の部分は朱色であったが、後ろの2両は窓枠部分が朱色で、それ以外はクリーム色に塗られていることに気づいた。 『みまさかノスタルジー』が走っていた頃【右の画像、および2016年9月24参照】の写真を見ると、ノスタルジーの塗装は窓枠部分がクリーム色でそれ以外が朱色となっていたが、その後私自身の記憶が変容し、窓枠部分が朱色の車両のほうをノスタルジーだと思うようになっていた。 なおこの日は、別の時間帯に青と紫の帯をつけたキハ120形2両連結【こちらに写真あり】も目撃した。キハ120形は岡山方面の始発列車や10時18分頃に半田山植物園前を通過する列車としてよく見かけるが、たいがいは帯の色が黄色と赤になっていて、2両とも青と紫という連結は初めて観た。リンク先によれば、「森の芸術祭 晴れの国・岡山」 の開催にあわせて運行されている 臨時快速 「森の芸術祭ライナー」 で、2024年9月28日から11月24日までの期間限定で運行しているらしい。 |
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【連載】あしたが変わるトリセツショー『がん対策』(15)ナッジの応用(8)厚労省公開資料からナッジを学ぶ(5)1回限りの選択と、選択した後に求められる行動 昨日の続き。放送内容に関連した話題として、ネット上で公開されている、 ●溝田友里(2021).ナッジ理論等の行動科学を活用した健康づくりの手法についてー具体的事例を交えてー というパワーポイント・スライドをもとに、ナッジについて考察をしていく。 さて、上掲の溝田さんのパワーポイント・スライドでは、選択行動についての研究がいくつか紹介されていた【要約・改変あり】。
また、昨日リンクさせていただいた、ナッジの基礎知識についてのコンテンツでも、カーネマンらの行動経済学の理論を裏付けるいくつかの事例が紹介されていた【要約・改変あり】。
以上引用させていただいたこれらの話題はいずれも聴衆の興味をひくものであり、また聴衆自身にも思い当たるところがあり、ナッジの話題に関心をいだいていただくための絶好の講演ネタになりやすい。またこれらの知見を応用すれば、「強制ではなく自分で能動的に選んだ」という自己効力感が感じられるような選択機会を提供することができるだろう。 とはいえ、上掲の選択行動の研究には大きな問題点があるように思う。それは、多くの事例が、1回限りの選択であり、かつ、ある行動を選択したからといってその行動がずっと継続されるかどうかは保証されていない点である。 例えば、上掲の事例の中に、 ●コイントスで表が出たら3万円もらえるが、裏が出たら2万円支払う」というゲームに参加するか? というのがあったが、選択機会が1回限りであれば多くの人は損失が回避されるほうを選ぶだろう。しかし、もし選択機会が100回与えられるのであれば、圧倒的多数の人は、期待値の高いほうを選ぶに違いない。じっさい株の売買などは損失のリスクをふまえて行うものであり、もしすべての人が損失を回避するというなら、元本保証の預貯金ばかりで株式投資をする人はいなくなるはずだ。 このほか、テレビの通販番組では衝動買いを促すような宣伝方略が多用されるが、じっさいにその商品を購入しても長く使い続けることはなく箱に詰めて押し入れにしまったまま、もっと極端な場合は届いた商品を未開封のまま放置するという人も少なくないように思う。通販会社としてはとにかく商品が売れてしまえば万々歳だが、がん検診の受診率申し込みがそのような衝動買い的なものであっては困る。 この世の中では、入学試験における志望校選択、卒業前の進路選択、さらに結婚相手の選択(場合によっては非婚という選択)、住宅の購入の選択、というように人生を左右する重大な選択もあれば、日常的な買物や旅行先のような選択もある。留意すべきことは、いずれの場合も、選択肢にはそれに対応した行動が含まれていることにあるという点だ。
以上を考慮すれば、選択行動というのは、ある時点で「どちらを選ぶか?」という決断で終わるものではない。選んだあと、それに対応する行動がちゃんと強化され続けていくのかどうかを見極めるか、ちゃんと強化されるように環境を整えることが不可欠であることを理解しておく必要がある。 もとのがん検診の話題に戻って言えば、単に受診を決意してもらえばよいということではなく、毎年の定期的な受診と、総合的な健康維持・増進生活行動を強化するようなサポート体制が求められることになる。 次回に続く。 |