じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
岡大・東西通りのキリシマツツジが見頃となっている。咲いている花ばかりでなく、路上に落ちた花びらもまた趣がある。「レッドバンド(赤い帯)」として、岡大珍八景の1つに加えたいところだが、ここの歩道が狭すぎて危険なため、いずれ大学構内の環境整備工事の一環として、撤去される可能性もある。 |
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【思ったこと】 130530(木)ダイバージョナルセラピーの最近の話題(6)食事の選択(2) 昨日の日記ではもっぱら私自身の食事観について述べたが、高齢者施設内で、日中はもっぱらソファに座っているだけ、体を動かすのは食事時だけ、という単調な生活になってしまうと、食事が唯一の楽しみとなる可能性もあるようには思う。もちろん、可能な限り、食事以外の時間のイベントを増やしてほしいとは思うのだが、スタッフの業務の都合上、なかなか手が回らないのが実状ではないかと思う。 さて、その食事における選択の意義づけであるが、まず、一般論としては、1種類の定食メニューよりは、2種類以上の定食、もしくは単品の選択機会のあったほうが良いことは言えるとは思う。もっとも、以前にも書いたように、「Chicken or fish?」というような国際線の機内食の選択は、機内食の嫌いな私にとっては、楽しみには繋がらない。エコノミークラスではそもそも美味しい機内食など出ないし、時差の関係で、一日4回も5回も出てきたり、普段なら寝ている時間に提供されることなどがあるため、いっこうに食欲が出ない。高齢者施設の場合も、体調の関係でそれほど食欲が出なかったり、昼夜逆転のリズムになっていたりすると、「A定食とB定食のどちらにしますか?」という選択機会が設定されたとしても、1種類の定食メニューと比べてそれほど楽しみは増えないかもしれない。 では、ホテルのバイキング形式のようにすればよいかということになるが、その場合、偏食になりがちな恐れがあることに加えて、けっきょくは同じモノしか食べなくなるという可能性もある。昨日も書いたが、岡大の生協食堂では毎日何十種類ものメニューのほか、いろいろな単品や、量り売りのサラダ、総菜などが提供されている。しかし、近隣の食堂の一種類の定食に比べて、特に美味しいというわけでもないし、何十通りを食べ尽くそうという気にもならない。けっきょくのところ、食事場面における選択肢の数というのは、客観的に数えられるメニューの種類ではなく、当人がどの範囲でどこまで区別しているのかに依存して決まるものである。 次回に続く。 |