じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
11月11日(月)の夜から12日(火)朝はよく晴れ、また寒気の影響で、各地の最低気温は、岡山県岡山で5.2℃、県北の千屋で2.4℃、また北海道の歌登、士別、美深などでは氷点下10℃以下まで下がった。
写真上は11日夕刻の月齢7.8の月とアメリカフウ、写真下は12日早朝のイチョウ並木。 なお、11日早朝5時50分頃と夜21時40分頃に、いずれもオリオン座とぎょしゃ座の間のあたりで、明るい流れ星を目撃した。どうやら、おうし座北流星群のようである。11月12日が極大になるということなので、12日夜も期待できそう。このほか、オリオン座のベテルギウス(0等から1.3等まで変化する変光星)がリゲル(0.12等星)より明るく、ぎょしゃ座のカペラ(0.08等星)とほぼ同じ明るさ、しかもかなり赤っぽくなっているように見えた。まさか、超新星爆発の前触れではあるまいなあ。但し、pm2.5の影響で赤っぽくなり、また、より地平線に近いリゲルのほうが暗くなっていたという可能性はある。 |
【思ったこと】 131111(月)第6回日本園芸療法学会広島大会(13)浅野理事長の教育講演(6)双方向性の重視 一昨日の日記で、浅野理事長が挙げた「小さくかよわい植物を守り育てるという行為により、ヒトの本能が触発される 」という園芸活動の特徴に関して、「植物は「守り育てる」対象であると同時に、「勝手に育つ」という特徴も併せ持っている点に留意する必要があるように思う。」と述べたが、浅野理事長ご自身の発表スライドの中でも、佐野洋子氏や丸太俊彦氏の言葉を引用して、「育てる行為は一方通行ではなく、双方向関係。」と論じられていた点を念のためお断りしておく。この育てるという行為を重視すると、園芸療法は、 植物を育てることによって、“自己と他”の間の取り方が変容し、その変容を治療に活用するというように定義される。 園芸活動のうち、育てることや、双方向関係を重視することについては、松尾先生の著作などでも指摘されていた。但し、園芸を「育てる」行為に限定してしまうと、フラワーアレンジメント、ドライフラワー、しおりづくり、花を題材にした絵手紙、自然観察、アロマテラピーなどは、「正統派」園芸療法からは排除されてしまう。しかし、実際には、高齢者施設などで「正統派」園芸療法を単独に行うことは少なく、植物に関する様々な活動とセットにして実施されているし、また、園芸療法学会会員の中にも、育てることにはあまり関心を持っておられない方々も少なくないように見受けられる。 ま、それはそれとして、もし園芸活動の双方向関係を重視するのであれば、園芸療法の効果検証は、人間側の変化だけを記録するのでは不十分である。「毎週1回、園芸療法を実施したところ、対象者の精神的・身体的状態はこれだけ改善しました」というような形で対象者自身の変化をいくら詳細に分析しても、これでは片方向だけの分析に終わってしまう。その期間、対象者が関係していた植物がどう変化したのか、その変化に対象者がどう関わっていったのかも克明に記録していかなければ真のエビデンスにはならないであろう。 次回に続く。 |