じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 早朝の南東の空に輝く金星。2月15日に最大光度マイナス4.6等となる。ところで、今年の金星は1月中旬から10月中旬まで長期間にわたって「明けの明星」となる。「明けの明星」の期間と「宵の明星」の期間について、過去数年の日付を調べてみた。外合から内合までが「宵の明星」、内合から外合までが宵の明星となる。それぞれの期間は9.5ヶ月程度(会合周期583.92日の半分なので291.96日程度だが、軌道が楕円でしかも斜めにずれているため多少変動があるはず)。
  • 2012年6月6日 内合 以後「明けの明星」
  • 2013年3月26日 外合 以後「宵の明星」
  • 2014年1月11日 内合 以後「明けの明星」
  • 2014年10月24日 外合 以後「宵の明星」
なお、宵の明星が最も高く見える時(東方最大離角)と明けの明星が最も高く見える時(西方最大離角)の間は同じ日数にはならない。宵の明星から明けの明星に変わる時は、金星が太陽の手前(地球に近いほう)を追い越すため速く変化するから。但し、軌道が楕円でしかも斜めにずれているため多少変動があるはず。
  • 2012年3月27日 東方最大離角
  • 2012年8月15日 西方最大離角 【東方最大離角から4ヶ月と20日】
  • 2013年11月1日 東方最大離角 【西方最大離角から1年2ヶ月と15日】
  • 2014年3月23日 西方最大離角 【東方最大離角から4ヶ月と20日】
  • 2015年6月7日 東方最大離角 【西方最大離角から1年2ヶ月と15日】
  • 2015年10月26日 西方最大離角 【東方最大離角から4ヶ月と20日】


2014年2月6日(木)



【小さな話題】

佐村河内守さんのゴーストライター
 各種報道によれば、「全聾(ろう)の作曲家」「現代のベートーベン」として知られる佐村河内守(さむらごうちまもる)さんが、自身が提案したイメージを基に別人の男性が旋律や和声を含め作曲していたにも関わらず、自身の単独作品として発表していたことが分かった。またこれに関連して、桐朋学園大の新垣隆講師が2月5日、「佐村河内氏のゴーストライターを18年間にわたってやっていた」と明らかにした。
 佐村河内さんのことは2013年4月3日の日記でも取り上げたことがあるが、まさか、そのような裏話があるとは夢にも思わなかった。

 この問題については、当事者本人の倫理的な問題と、曲そのものの芸術的評価は分けて考える必要があると思う。芸術作品は、作品そのものに加えて、それが創られる時の文脈や状況、制作者の個人的事情、鑑賞者側の状況などによって評価が変わることは承知している。しかし、童謡や民謡のように作曲者不詳であっても歌い継がれる曲もあるわけで、本来は、作品だけの独立した価値というものがあるはずだ。もっとも、作曲者偽装によってCDが大量に売れたという場合は、その事情を知っていて儲けた人は当然、詐欺の容疑をかけられるものとは思う。またそれ以上に、この曲で励まされてきた人々、とりわけ子どもたちに与える精神的ダメージには計り知れないものがある。