じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 昨年4月から岡大敷地内喫煙ゼロをめざす安全衛生委員活動日誌の執筆を続けているところであるが、介入つき観察の対象の1つとして、農学部販売所(正式には「岡山大学農学部附属山陽圏フィールド科学センター販売所」)前のベンチ下を定点観察している。

 この場所では昨年来、禁煙のポスターがあるにも関わらず毎朝のように1本の吸い殻がポイ捨てされている。なぜ禁煙掲示を無視してここまでやってきて喫煙し、かつ、わざわざその証拠を残す意図があるかのように吸い殻をポイ捨てしているのか、まことに興味深い対象である。

 5月15日は、いつもより早い5時09分頃に現場に行ってみたが、すでに吸い殻がポイ捨てされていた。夕食後の散歩時にはまだ吸い殻が確認できないことからみて、深夜から明け方に行われているものと推測されるが、正体は全く分からない。

 なおこの場所では、
  • 2013年度は、ベンチの背中側に「指定喫煙所以外は禁煙」というポスターが掲示
  • 2014年4月1日以降は、販売所入り口付近に「キャンパス内全面禁煙」の樹脂スタンド設置
  • 2014年4月21日以降は、ベンチすぐ横に「キャンパス内全面禁煙」スタンドを移動。ベンチ背中側の柱にも同一内容のポスター掲示
という対策をとっているようだが、この悪質常習喫煙者は完全に無視し続けている。


2014年5月14日(水)

【思ったこと】
140514(水)喫煙対策WG検討会への提案(1)

 上掲の通り、昨年4月から岡大敷地内喫煙ゼロをめざす安全衛生委員活動日誌の執筆を開始しているところであるが、昨年度の私は、文法経三学部安全衛生委員会の一委員に過ぎず、禁煙呼びかけ活動は、あくまでボランティア的な活動の一貫であった。今年度は、学部間のローテーションにより、文法経三学部安全衛生委員会の委員長と、全学・津島地区の安全衛生委員、さらに、この委員会のもとに設置されている喫煙対策WG検討会の委員を拝命することになった。そんななか、近々、今年度の第1回目の喫煙対策WG検討会が開催されるということで意気込んでいたのだが、なっなんと、最初の会議は、文学部教授会と同じ時間帯に開かれることとなり、出席できなくなってしまった。「ご都合が悪くご出席頂けない委員の方には、検討議題についてご意見がございましたら事前にメール等にてご意見を頂ければ...」ということだったので、私なりの意見をまとめてみたいと思う。
  1. 学生・教職員への健康教育・研修の充実
     喫煙者の中には、自分の健康管理には無頓着な人が結構いるようです。先日も、あるヘビースモーカーの大学院生から聞いたのですが、その大学院生は大学の健康診断を一度も受けたことが無いとか。また、いまどこも悪く無いから(喫煙しても)気にしていない、先のことはその時になってから考えればいい、と言っていた別の学生や職員もおられました。こういう喫煙者は、そもそも、健康のことをどうでもいいと考えているため、いくら「喫煙者が肺がんになる確率は非喫煙者の5〜20倍」とか「35歳の人が70歳まで生きられる確率は、非喫煙者は81%だが喫煙者は58%」などと呼びかけても効果がありません。まずは、自分の人生を大切に考え、その中で喫煙がいかに有害であるのかを自覚してもらえるよう、教養教育や教職員研修を充実させる必要があると思います。

  2. 「私は吸わない」ではなく、友人・同僚に「吸わないで」と言える環境づくり
     私は昨年度1年間、大学敷地内で92件の喫煙行為を目撃し、そのうち71件で、喫煙を止めるよう呼びかけをしました。その際に気づいたのですが、92件中18件(19.6%)では、集団喫煙、もしくは、2人以上が一緒に居る中での喫煙が行われていました。要するに、すぐ近くで違反喫煙をしている人が居ても、それを制止していなかったということです。これは単に、違反行為を容認しているというようなルール上の問題ではありません。タバコの有害性をしっかりと理解している人であれば、当然、副流煙を出すのは止めてと言うはずですし、友人、恋人、同僚の将来の健康を本当に考えているのであれば、目前の副流煙だけでなく、日常の喫煙行為についても止めさせようと努力するはずです。上記1.とも関連しますが、やはり、命を大切にすること、喫煙の有害性について、もっと積極的にアピールする必要があると思います。
     他者の喫煙を止めさせにくい原因としては、長年の慣習やドラマ・映画などで、公共の場での喫煙行為が容認・黙認されるような風潮が依然として残っていることに加えて、職場やサークル内での上下関係(先輩や上司の喫煙には文句が言えない)が障壁になっている可能性もあります。まずは、職場やサークル内で、喫煙の有害性を周知徹底させ、禁煙を遠慮無く呼びかけられるような環境づくりが必要ではないかと考えます。

    次回に続く。