じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
土曜日の午後、少し早い時間から大相撲中継を視ていて、十両に、逸ノ城という、とてつもなく強そうな力士が活躍していることを初めて知った。リンク先のウィキペディア当該項目から要約させていただくと、
ということで、今後、怪我などの事故が無ければ、白鵬の次の時代を担う大横綱になりそうな気配。 さて、逸ノ城はモンゴル国アルハンガイ県バットツェンゲル郡出身で、遊牧民出身としては初ということであった。2007年8月にモンゴル・北部大草原オーバーランドの旅行をした時、バットツェンゲル郡(Battsengel、こちらの地図の8月16日から17日の間のルート)を通過したことがあった。おそらく写真のような大草原でたくましく成長されたものと推測される。 |
【思ったこと】 140719(土)長谷川版「行動分析学入門」第13回(9)人間と社会に関する諸問題(9)外国語学習のコツ 外国語学習に関しては、10年ほど前に、 「英語が使える日本人」再考 岡山大学文学部紀要, 38, 41-76.(2002年12月) という小論を発表したことがあります。私の基本的な考え方はその後も変わっておりませんが、この10年余りのあいだにいくつかの大きな変化がありました。 まず、私の勤め先である岡山大学では、グローバル人材育成院が設置され、一定レベルの英語力を備えた学生に対して、エリート養成コースが開設されるようになりました。また、文科省のほうでもグローバル人材育成推進事業が強化され、直近では平成26年度「スーパーグローバル大学創成支援」が公募されたようです。この事業の目的は 若い世代の「内向き志向」を克服し、国際的な産業競争力の向上や国と国の絆の強化の基盤として、グローバルな舞台に積極的に挑戦し活躍できる人材の育成を図るため、大学教育のグローバル化のための体制整備を推進する。となっています。 なお、念のためお断りしておきますが、グローバル人材養成というのは、必ずしも、「英語が使える日本人の養成」ということではありません。岡山大学がめざす「グローバル人材」の場合は、
そういう現状もありますので、私自身は、大学の中では、「英語が使える日本人」再考、特に、「ニホン英語」に関する主張は殆ど口にしていません。 このほか、この10年余りで変化したこととしては、インターネットの普及が挙げられます。世間では未だに、高額な英語教材の宣伝が行われているようですが、別段お金を払わなくても、ネット上で、いくらでもナマの英語に接することができるようになりました。例えば、TEDのプレゼンテーションにアクセスすれば、ナマのスピーチのほか、英語原稿や【しばしば機械翻訳的な誤訳もありますが】日本語の訳も閲覧することができます。このほか、私は全く利用していませんが、YouTubeなどの動画サイトや、種々のブログ、つぶやきサイトを通じて、英語でコミュニケーションができるようになりました。そういう点では、英語を学びやすい環境が整ってきたことは確かであると言ってよいかと思います。 もっとも、そのわりには、いまの大学生の英語力が向上したという実感はありません。「英語が使える日本人」再考の中で強調した、
ここで、英語学習に関する私の持論をまとめておきますと、以下のようになります。
ま、ネガティブなこともいろいろ書きましたが、悲観的に捉えるほどのことはないと思います。オリンピック東京招致のプレゼンを拝見していると、けっこうやれそうだなあという気もしています。 次回に続く |