じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 私が訪れたことのある「99%行かないかもしれない」国の街角風景。↓の記事参照。
  • A:エチオピア
  • B:キルギス
  • C:トルクメニスタン
  • D:ウズベキスタン
  • E:ボリビア
  • F:ジンバブエ


2014年8月1日(金)

【思ったこと】
140801(金)ありえへん∞世界スペシャル「99%行かないかもしれない世界の秘境」

 時たま録画再生で視ているが、私の場合、過去に放送された「99%行かないかもしれない」という国をけっこう訪れていることが分かった。

 ということで私の場合、治安に問題が無ければ、99%行かないかもしれない国を好んで旅行しているとも言える。

 ところでこの「99%行かないかもしれない」という確率計算であるが、これはかなりいい加減である。例えば、キルギスの場合、
  • キルギスへの年間渡航者数1000人
  • 日本人の平均寿命83歳
  • 日本の人口1億2700万人
  • よって、1000×83/127000000=0.07%
という計算式が示されていた。しかし、私のように、「行かないかもしれない国」ばかりを選んで旅行している者にとっては、99%行く可能性の高い国となる。また、渡航者数はのべ人数なので、商用などで繰り返し渡航している人の数がかなりの比率を占めるものと思われる。

 上記の計算式を好意的に解釈すれば、おそらくこうなる。
毎年キルギス国から、無料招待券が1000枚発行される。当選者は、日本人全員から無作為に選ばれる。この条件のもとで、1人の日本人がキルギスに無料招待される確率は?


 もっとも、「99%行かないかもしれない」というのは誤解を招く恐れがある。例えば少し古いが、こちらの統計(2011年集計)によると、例えば、2008年に、ノルウェーには3万人、デンマークには29500人、南アフリカには28000人前後が渡航しているが、上掲の計算式によれば、これらの国に訪れる確率は1.89〜2.1%。よって、「98%行かないかもしれない」国に分類されてしまうことになるが、これらはいずれも日本人にとっては人気の旅行先になっているはずだ。同じ計算で「90%行かないかもしれない」国というのは、年間渡航者数が15万3000人程度の国ということになり、トルコ、インドなどもこれに含まれてしまう。

 民放番組にはありがちなことだが、「ありえへん」を強調する余り、どうしても、奇異な点が誇張されてしまう傾向は否めない。私が実際に旅行した国について奇妙な慣習などが紹介されているのを視ると、あまりにも誇張されすぎていて「そんなのありえへんぞ」と叫びたくなってしまうこともある。