じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【思ったこと】 140926(金)日本心理学会第78回大会(17)ACTとマインドフルネス(12)指定討論(4)科学性をめぐる議論 昨日の続き。 指定討論ではこのほか、心理療法の科学性をめぐっていくつかの議論があった。
といった御指摘であり【←長谷川のメモのため不確か】、私も、まことにもっともであると感じた。ちなみに、私自身は行動分析学のほうからACT、そしてそれに関連してマインドフルネスの紹介を受けたため、科学性がベースにあるという前提で理解を進めていたつもりであったが、いきなり瞑想や仏教の話から入ってしまったら、かなり異なった見方に至っていたかもしれない。 時間が限られていたため、話題提供者各位から詳しい回答をいただくことができなかったのは残念であった。もっとも、一口に「科学性」といっても、論理実証主義とそれに対する批判、「科学は真理の探究ではなく、同一性(構造や形式)の追求である」という構造構成主義的な科学論、また、 科学とは「自然のなかに厳然と存在する秩序を人間が何とかして見つけ出す作業」ではなく、「自然を人間が秩序づける作業である」という、行動分析学的な考え方(佐藤, 1976)もあり、どういう立ち位置で科学性を論じるのかによって議論の方向も変わってくるのではないかと思われた。 次回に続く。 |