じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【思ったこと】 141127(木)家計調査とは何か 11月28日のモーサテで、家計調査とは何かについて解説があった。 ウィキペディアの当該項目にも記されているように、この調査は全国約4,700万世帯の中から、約9,000世帯を抽出して調査する標本調査。戦後、GHQの命令により「消費者価格調査」として始まり、その後、収入も調査できるように改正した「消費実態調査」(1951年11月)となり、1953年4月からは名称が現在の「家計調査」になった。 標本調査ということなので我が家も指名を受ける確率がゼロとは言えないが、これまでのところ一度もそのような依頼を受けたことはない。ネットで検索したところ、家計調査の依頼を受けた何人かの方がブログにその経緯を記しておられた。 さらに、総務省統計局の概要を調べてみると、抽出方法はかなり厳正に行われているようだ。謝礼は月々2000円程度。 面倒だからという理由で拒否するとどうなるのかということだが、統計法をざっと閲覧してみると、次のような条項があることが分かった。
単なる消費動向調査であれば、一般家庭ではなく小売段階で調査しても結果は同じになりそうな気もするが、モーサテによれば、この調査が始まった戦後の混乱期はヤミ市が多かったため、ヤミ市から食料品等を購入する実態を調べるには、家庭対象とする必要があったという。ま、今でも、ネット上の個人取引、実家からの野菜を送って貰うといった、小売を経由しない調達方法も皆無とは言えないので、偏りのない家計調査が行われているのであればそれなりの資料的価値はあると思われる。 もっとも、仮にサンプリングが公正に行われたとしても、その集計結果が日本全体の家計を反映しているとは直ちには言えない。このあたりは心理学の授業でも使えそうなポイントになるが、
なお、ネットでさらに検索したところ、こちらに「家計調査の性質と課題」という発表資料があり、その中でさまざまな問題点や改善提案がなされていることが分かった。 |