じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
紅葉最終盤で目立つようになってきた、時計台前の「落ちないアメリカフウ」と、農学部構内の「落ちないイチョウ」。いずれも、同種の他の木々よりも1〜2週間遅れて落葉する。この2本の葉っぱは「入試で落ちない」という受験生のお守りになるはず。
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【思ったこと】 141130(日)COPDの恐怖 11月26日に放送されたNHKクローズアップ現代、 ●忍び寄る病 〜“COPD”の脅威〜 を録画再生で視た。 COPDというのは慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)のことであり、WHOの2012年のデータでは、COPDは、虚血性心疾患、脳卒中に次いで世界では第3位の死因になっていることが明らかになったという。【日本では2013年のデータで死因第9位。但し、死因3位に挙げられている肺炎の背景にはCOPDがかなり関与しているらしい。】 COPDはかつては、肺気腫と慢性気管支炎という別々の名前で呼ばれていたが、2001年に1つの呼び名になった【こちらに詳しい経緯が記されていた。】。病名の認知度が低いこと、60歳頃までは症状が軽いために見過ごされやすいことなどから、530万人の潜在患者のうち治療を受けているのはわずか22万人に過ぎない。 原因は喫煙で、20年以上の喫煙歴があると特にリスクが高い。番組ではこのほか、ご自身は非喫煙者であったにも関わらず、長年にわたって夫からの受動喫煙によって発症してしまった事例が紹介されていた。 最近では喫煙に加えて、PM2.5の深刻化が相乗的な影響を及ぼしており、中国の大都市での患者が急増していることも紹介された。 COPDの治療としては、薬、運動、食事(健康人に比べて呼吸に多大なエネルギーを使う)などがあるというが、最大の予防が禁煙であることは誰も疑わない。WHOのサイトでも、 COPD is preventable. The primary cause of COPD is tobacco smoke (including second-hand or passive exposure). と明記されており、これほどまでに有害性が指摘されているにも関わらず、いまなお、タバコが販売され、「喫煙は嗜好」などと屁理屈をつけている人たちが少なからずいるというのが不思議でならない。今後、アスベスト訴訟などと同様、喫煙の規制権限を適切に行使しなかったことについての訴訟を起こすことも1つであり、また、まもなく公示される総選挙においても、それぞれの政党や個々の候補者がどのような喫煙対策を公約に盛り込んでいるのかについて見極めた上で投票を行うことも必要ではないかと思う。 また、上記にも指摘されている、PM2.5の解決は喫緊の課題になっており、東アジア各国の一致協力がぜひとも求められる。 |