じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
12月21日と23日の日の出。ほぼ同じ方位からの日の出となっていることが分かる。12月22日の冬至の日の朝は、まことに残念ながら東の空に雲が出ていて、日の出の瞬間を撮ることができなかった。 |
【思ったこと】 141222(月)冬至の日に半月や満月は見えるか? 12月22日は冬至。しかも、19年に一度、新月と冬至が重なる朔旦冬至にあたる珍しい日であった(厳密に言うと、冬至は12月22日の08時03分。新月は10時36分)。19年に一度とは言っても、次の2033年の冬至の時は、日本時間では冬至が12月21日22時45分、新月は12月22日03時46分となってしまって1日ずれてしまう。よって、次の朔旦冬至は2052年、私が100歳になった年まで待たなければならない。【楽天版(12/22付け)参照】 楽天版にも書いたように、2033年に冬至の日と新月(朔)が別の日になるのは、冬至の瞬間と新月の瞬間のあいだの時間差が日にちをまたがってしまったためと考えられる。例えばロンドンであれば、日本標準時より9時間遅いので、2033年の冬至は12月21日13時45分、新月は12月21日18時46分となって、もし太陰太陽暦を採用していれば朔旦冬至となるはずだ【但し、旧暦2033年問題は別】。 さて、旧暦の問題は別として、1つ疑問に思ったのは、冬至の日には、上弦、満月、下弦といったあらゆる月相が必ずしも現れないのではないかということだ。楽天版に、 まず、1年の長さは365.2422日なので、19年で6939.6018日となります。と書いたように、多少の時間差はあっても、19年ごとに、冬至と新月はほぼ同じ日になることが分かる。ということは、冬至の日の月相は19年周期で繰り返されるため、多少の時間差を考慮してもおおむね19通りしかあり得ないことになる。いっぽう、朔望月は約29.5日であることからみて、冬至の日にはありえない月齢というのが「29.5マイナス19」で10通りほど出てくるはずである。その中に、満月や上弦、下弦が含まれていれば、冬至の日には、満月や上弦や下弦にはならないということになってしまう。 もっとも、月の軌道が楕円であることなどから、月相は必ずしも月齢とは対応しない。また朔望月の周期自体もおよそ29.27日から29.83日の幅があるため、単純な計算ではそれらを予測することはできない。そこで、こちらのカレンダーをもとに、この先19年の冬至の日の月齢(正午)を調べてみた。
ということで、冬至の日に新月、満月、上弦になることはあるが、下弦の月が見られることはなさそうであることが分かった。 なお、冬至以外の、春分、夏至、秋分の日においても、新月、満月、上弦や下弦のすべてがありうるかどうは詳しくは調べていないが、
なお、冬至の日が12月21日となるのは2027年までは閏年のみ、2028年以降2059年までは閏年とその翌年となる。冬至が12月21日になる頻度がしだいに増えていくのは、西暦2000年が、400年に3回設定される「西暦が4で割り切れても閏年としない」という修正の年に当たらなかったためであり、このズレは2100年にリセットされる。 このことに関連するが、現行太陽暦の1月1日は、冬至の11日または12日後となる。太陽暦では毎年、同じ月日の月齢はほぼ11ずつ増えていく(30を超えたら30を引く)。なので、冬至が12月22日であり、閏年でなければ、その年の元日の月齢と冬至の日の月齢はほぼ一致する。じっさい、2014年1月1日は新月であった。2033年の1月1日も時間差すれすれで再び新月となる。年末年始の月齢は、オーロラ見物のために海外に出かける方には重要な情報となる。2014年の正月は最良であったが、2015年は元日以降しだいに月明かりの影響があり、2016年は逆に満月をすぎた月に一晩中照らされるようになる。 |