じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
文法経講義棟南の花壇にあるスノーフレーク。25年以上前からここにある。下から見上げるように撮ると、上から見下ろした時とは全く違う形に見える。 |
【小さな話題】 中国やまなみ街道開通 中国横断自動車道・尾道松江線(愛称:中国やまなみ街道)が3月22日に全線開通する。岡山在住の私にとって、かなり便利になりそう。 まず、今回の開通によって、松江、出雲大社、三瓶山方面へ所要時間が大幅に短縮される。これまでの岡山道〜北房JCT経由の場合、そこから先のルートとして2つあったが、
さらにありがたいのは、GWや年末年始の渋滞発生時期に、広島市内を通らないで中国道に入り北九州方面と往復できることである。上記同様、岡山道経由で北房JCT(新見・大佐経由)に向かうと、岡山・新見間だけで1時間14分もかかってしまったが、今後は、 岡山→山陽道→尾道→【開通した、中国やまなみ街道】→三好東JCT→中国道 というルートをたどれば、渋滞を避けることができると期待される。しかも、この場合、やまなみ街道区間は無料であるというからまことにありがたい。 このほか、せら夢公園や備北丘陵公園などにも気軽にお出かけできそう。 東大後期試験の第1問 今年の東大後期試験問題がこちらに公開されていた。このうちの第1問では、「reinforcement」という言葉が注釈無しで登場していた。行動分析学の授業であれば、「reinforcement=強化」というのはもっとも基本的な用語ではあるが、受験生がこの概念をしっかり理解できているとしたら素晴らしいことである。 行動分析学でいうところの強化というのは、決して、金銭や餌といった報酬ばかりではない。問題文にもあるような、自尊、威厳、達成なども強力な好子になりうる。 重要なことは、そうした社会的好子や習得性好子がどのようなプロセスでその機能を獲得できるのかということ。それをどうやって測り、また操作できるのかを明らかにすることである。 問題文のなかにある「intangible」は、ランダムハウス英語辞典では「触れることができない;触れて感じられない,触知できない;実体のない,無形の」という意味のほか、「ぼんやりした,はっきりしない,漠然とした」という意味も挙げられているが、漠然曖昧なままであっては科学としては扱えない。心理学によっては構成概念を多用する場合もあるが、「intangible」イコール構成概念というわけではない。例えば、自尊とか威厳は触れることも数えることもできないが、その必要条件や十分条件はある程度客観的に把握できる(←客観的といっても万人共通という意味ではない。個人の私的出来事において、それが成立する条件を明らかにできるという意味)。 |