じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 文法経講義棟の南側にあるエンジェルトランペット(エンジェルストランペット、エンゼルトランペット、キダチチョウセンアサガオ)。6年前には白花が優勢だったが、今年はなぜか、黄花が勢いを増し、白花に覆い被さるように咲いている。エンジェルトランペットはこのほか淡紅色がある。

2015年10月10日(土)


【思ったこと】
151010(土))『嫌われる勇気』(56)やっと最終章

 9月15日の続き。すっかり間が空いてしまったが、今回より最終章(第五夜)について感想を述べることにしたい。

 最終章で特に考えさせられたのは、以下の点である。これらに対する私自身のおおまかな反応を
  • ◎:その通りだと思う
  • ○:結論はその通りだと思うが、別の立場からよりよい展開が可能だと思う
  • △:そういう考えがあってもいいとは思うが、別の考え方もあり、どちらが正しいというわけでもない。
  • ×:そういう考え方をするのは自由だが、私には別の考えがあり、変えようとは思わない。
というようにマークをつけてみた。

  1. △ 信用と信頼の違い【230頁】
  2. × 自己受容、他者信頼、他者貢献の円環構造【242頁】
  3. ◎ どうでもいいはずのごく一部だけに焦点を当てて、そこから世界全体を評価しようという誤ったライフスタイル【247頁】
  4. × すべての悩みは対人関係の悩みである→われわれの幸福もまた対人関係のなかにある【250頁】
  5. × 幸福とは貢献感である【253頁】
  6. ○ 普通であることの勇気【260頁】
  7. △ 人生を物語のように考える発想は、フロイト的な原因論にもつながる考え方であり、人生の大半を「途上」としてしまう考え方。【264頁】
  8. ○ 人生とは連続する刹那である。われわれは、「いま、ここ」しか生きることがない。【264頁】
  9. ○ 人生はつねに完結している。人生における最大の嘘、それは「いま、ここ」を生きないこと【275頁】
  10. × 「他者に貢献するのだ」という導きの星さえ見失わなければ、迷うことはないし、なにをしてもいい。【280頁】
  11. △ 世界とは、他の誰かが変えてくれるものではなく、ただ「わたし」によってしか変わり得ない。【281頁】

 ということで、じぶんの人生に活かせる考え方もある反面、「どうもしっくりこない。あなたがそう考えるなら別段否定はしない。どうぞご自由に。」という部分もある。一口で言えば、私には、「共同体感覚」なるものは幻想もしくは思い込みに過ぎず、他者に対しては一定の間隔を置いて接する(もしくは必要以上に接しない)のがベストだと思っているし、他者貢献というのは何だかんだ言っても結局、主観的な思い込みの域を出ないのではないかというのが受け入れがたい部分と言える。

不定期ながら、次回に続く。