じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【思ったこと】 151217(木)理論心理学会公開シンポ(21)心理学の将来の方法論を考える(13)ベイズ的アプローチと心理学(7) 昨日の続き。 繁桝先生の話題提供では続いて、ベイズ統計を適用するとどうなる?という視点から具体的な例がいくつか紹介されたが、時間の関係でよく分からない部分があった。
次に2.では、ウィリアム・ジェームズと霊媒師パーパー夫人の話題、超常現象への態度をめぐるダーウィンとウォレスの論争、キャッテルとウィリアム・ジェームズとの論争、スタンフォード大で行われたESP実験など興味深い事例が取り上げられた。 このうち、5枚のカードのうちの1枚を当てるという実験では、1000回のうち229の当たりが記録され、統計的には有意に多いという結果になった。しかし、ビデオ記録を参照したところ、実はこのうち46回は間違って当たりと記録されていたことが分かったという。このように「“無意識的”記録ミス」の可能性を考慮した上でベイズ統計で再分析すると、「超能力の存在を強力に主張することには慎重でなければならない」という結論が得られるというようなお話であった。 不定期ながら次回に続く。 |