じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
岡大構内ではミモザが一番の見頃となっているが、建物の裏の目立たないところでは、花桃(写真右)や早生の実桜(写真左)が花を開いている。花桃は、名前の通り、食用になるような実はできない。実桜のほうは小さめのサクランボがなることがあるが、野鳥に丸ごと食べられてしまう。 |
【思ったこと】 160312(土)最近の囲碁と将棋 各種報道によれば、3月12日、「グーグル」の研究グループが人工知能の技術を駆使して開発した囲碁のコンピュータソフト「AlphaGo」と世界最強レベルの韓国のイ・セドル九段との5番勝負の第3戦がソウルで行われ、コンピュータソフトが3連勝とし、勝ち越しを決めた。一部の韓国メディアが「4000年の歴史を誇る囲碁が人工知能によって崩れ落ちた」と伝えるなど、衝撃が走っているという。【NHKニュース等に詳細記事あり。】 ちなみに、囲碁は、世界各地で行われているが、世界選手権を冠した大会は2011年をもって終了している。もっとも、実質的な最強者はテレビ囲碁アジア選手権戦といってよい。今回話題のイ・セドル九段は2014年と2015年の大会で2年連続で優勝しており、「世界最強レベル」という表現は妥当であると言えよう。 コンピュータとの対戦と言えば、少し前、将棋のほうでも、プロ棋士が負けたとか、阿久津主税八段がわずか21手でコンピュータソフト・AWAKEに勝利というあっけない幕切れになったといった話題が報じられたことがあった。一般的には、「囲碁は、対局のパターンが将棋やチェスに比べて圧倒的に多いため、コンピューターが人間に勝つのは難しいとされており【上掲のNHKニュース】、今回の結果は予想外として受け止められている。もっとも、これは、人間側に精神的なプレッシャーがあったせいかもしれない。また、阿久津八段が実質「ハメ手」で勝利したことからも示唆されるように、まだまだどこかに弱点があるという気もする。残り2戦の中で、イ・セドル九段がどのように対抗していくのかが注目される。 ところで、日本の囲碁のほうでは3月13日、NHK杯囲碁トーナメントの準決勝第2局が行われる。なんといっても注目されるのは、なみいる高段者を撃破してここまで勝ち上がってきた寺山怜四段の活躍である。年齢的には井山裕太・六冠(棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖)とほぼ同じだが、四段棋士がNHK杯優勝ということにでもなれば大きな話題になるであろう。普段は囲碁の放送は全く視ていないが、今回は録画予約しておきたいと思う。 いっぽう、NHK杯戦では将棋のほうでも、千田翔太・五段の活躍ぶりが注目される。こちらも録画予約済み。解説が山崎隆之・八段というのも魅力的。ちなみに、山崎八段は1分切れ負け将棋では圧倒的な強さを誇っているが、順位戦B1での成績はイマイチ。このままでは、名人戦挑戦者となった佐藤天彦・八段(1988年生)、A級に1位昇級決定の稲葉陽・八段(1988年生)、次期にA級昇級有望の豊島政之・七段(1990年生)、(順位戦では降級したがNHK杯決勝進出を決めている)村山慈明・七段(1984年生)、さらに前竜王でB1昇級を決めた糸谷・八段(1988年生まれ)、次期におそらくB1昇級となる菅井・七段(1992年生まれ)に先を越されてしまいそうな気配で気がかり(山崎八段は1981年生)。3月13日の解説でも、このあたり、自虐的な発言がポロっと出てくるかも。 [※3/13追記]3月13日放送の準決勝で、囲碁の寺山怜四段、将棋の千田翔太・五段はいずれも勝利し、来週の決勝戦に挑むことになった。また、イ・セドル九段が第4局で、AlphaGoに勝利したという速報も入った。 |