じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
岡大・南北通りの環境整備状況【7月18日(海の日)現在】。7月初めに出現していたカッパ型「単管バリケード」は殆ど姿を消し、コンクリート敷石は殆ど敷き詰められていた。 |
【思ったこと】 160718(月)トールネケ『関係フレーム理論(RFT)をまなぶ』(71)アナロジー、メタファー、そして自己の体験(7)メタファーと、2種類の文脈手がかリ 昨日の「メタファーはどこにてもある(Metaphors Are Everywhere)」のあとには、「メタファーと, 2種類の文脈手がかリ」という節が続く。 ここでは、7月5日と7月6日で言及した、「Crel」、「Cfunc」が再登場している。「"To argue with him is to be run over by a steamroller."(彼と議論することは,ロードローラーに轢かれるようなことである。)」というときの「"is" (ようなことである)」は、類似の関係、つまり、「Crel」として機能する。また、そのいっぽうで、「どの機能が前面に出てくるかは,その状況でのそのほかの要素で,たとえばその人が何と言ったか, などによっても支配されることがある。もしも,メタファーを聞いた人が,メタファーが指しでいる人物による論争を先に目撃していたら,そのときの出来事に含まれる要因も,間違いなくCfuncとして作用するだろう。」というように、メタファーのベースにおいてどういう内容が機能するのかという、Cfuncの側面も指摘されている。とはいえ、現実の生活の中では、「Crel」と「Cfunc」を厳密に区別することは難しいが、臨床的介入のさいには重要とされている。後述されるように、「...【I】t can be easier to influence a process by altering the contextual cues that govern function rather than by changing those that govern relation. /プロセスに影響を与えるためには,機能を支配する文脈手がかりを変容することによってのほうが,関係を支配するものを変えることによってよりも,容易だからである。」という理由による。 この部分はきわめて重要である。何らかの問題を抱えている場合、関係そのもの「Crel」を変えようとするのではなく、機能を支配する文脈手がかり「Cfunc」を変えたほうが容易であるということは、臨床場面での有効な方策をさぐる上で大きなポイントとなる。 次回に続く。 |