じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 農学部構内のイチョウ並木。すっかり葉が落ちて、岡大七不思議の1つ、落ちないイチョウもすっかり葉を落としていた。

2016年12月25日(日)




【思ったこと】
161225(日)2017年のとんでも予想

 12月26日朝放送の「モーサテ」にみずほ総研の高田創氏が出演し、「とんでも予想2017」について説明しておられた。ここでいう「とんでも」とは、テールリスク(蓋然性は必ずしも高くないものの、発生・実現した場合の重要度が高く、注目すべき事象)の予想という意味であり、高田氏は2016年の「とんでも予想」で「米大統領選挙で不動産王のトランプ氏が当選」を筆頭にあげていたという。このほか、2番目に挙げた「ブラジルのルセフ大統領の罷免」も的中した。

 今回の「とんでも予想2017」の内容は、こちらに公開されている。

 「とんでも予想」は的中の精度を高めることよりも、実際に起こった時の混乱に備えておくべき情報として意義があるように思う。今回の予想には挙げられていなかったが、
  • 超巨大地震の発生
  • 核兵器管理施設の職員が洗脳されて、核兵器を使ったテロを行う。
  • 致死率の高い正体不明の感染症が流行。
  • 太陽系の近くにブラックホールがあることが発見され、数十年以内にそれに呑み込まれる可能性が高いことが判明。
なども可能性としてはありうると思う。但しそういう指摘するだけなら専門家でなくても予想できる。今回挙げられているような予想は、ある程度のシナリオを想定し、それが起こった場合の損失・被害をある程度見積もれる内容となっている。

 これらの予想の中で可能性が高そうなのは、10年周期の経済・金融危機のジンクスであるという。あくまでジンクスではあるが、みんながそれを信じていると、ちょっとした事件が起こったときに一斉に逃避的な行動をとり、混乱が混乱を生むということはアリではないかと思う。

 いっぽう、別途取材を受けたイアン・ブレマー氏が挙げられた10項目のうちであり得ないと指摘したのは、「英国議会でEU離脱通告が否決され、解散・総選挙の末、Brexit撤回」というシナリオである。理由は、国民投票の決定に反する行動をとるとその議員は選挙で不利になるため、議会が否決することはあるまいという判断。

 ついでながら、私も1つ2つ、とんでも予想をしてみることにしよう。

 まず、高齢のトランプ氏が体調不良で任期半ばで辞任するというケース。この場合、副大統領が昇格することになり、かえって手堅い政策が遂行されることになるだろう。

 国内で考えられるのは、天皇陛下の生前退位が承認され、平成の時代が終わるという可能性。もっとも、平成29年よりは平成30年というキリのよい年で御退位という可能性もある。その場合、次の皇太子が決まらないことで想定外の議論が起こる可能性がある。

 国内ではこのほか、フォッサマグナの活発化による新たな直下型地震の発生、気候変動による超大型台風の襲来にも警戒が必要。