じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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6月28日夕刻、北福利施設(マスカットユニオン)前で、恒例のエコナイト企画が催された。梅雨時のため、雨に降られることもあるが、今年は問題無く晴れた。
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【思ったこと】 170628(水)ボーム『行動主義を理解する』(43)目的と強化(5) 6月27日に続いて、 ボーム(著)森山哲美(訳)(2016).『行動主義を理解する―行動・文化・進化―』 二瓶社. の話題。 本書の121頁以降では、 行動分析学で歴史(以下、履歴)を語ることは、ある行為が生起する文脈と、その行為の結果を明確にすることである、と言われる。しかるに、日常的な話の中では、異なる行為には異なる目的があると言われる。とした上で、目的の3つの意味が語られている。 ここで少々脱線するが、日本語の国語辞典では「目的」は
いっぽう、英語では、「目的=purpose」、「目標=aim、goal、object、goal、target」というように区別されているが、その使い分けはなかなか難しい。例えば、岡大の英語シラバスでは「学習目的」と「到達目標」という項目に対してそれぞれ「Objectives」、「Goals」という英語があてられているが、シラバスを書く側にとっても、それを読む受講生側にとっても、なかなか区別が難しい。直近の会議ではそのような曖昧さを踏まえてまたまた項目が改訂されるという報告があった。方向性としては、「学習目的」のところには「この授業科目は何のために存在するのか」、「到達目標」(←改訂される見込み)のところには、その授業を受けることで何ができるようになるのかを記すようである。もっとも、到達目標は、一般目標(General Instruction Objective [GIO]),と個別(行動)目標 (Specific Behavioral Objectives)に分けられるとされているが、「学習目的=Objectives」と同じ「objective」が使われているからややこしい。 元の話題に戻るが、本書の122頁以下では、日常生活で使用されている「目的」について3つの意味が挙げられている。すなわち、「機能としての目的」、「原因としての目的」、「感情としての目的」である。 次回に続く |