じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 文学部西側出入口付近では勝手に繁殖したルドベキアが見頃になっているが、その中に一輪だけテンニンギクの赤い花が咲いていた。この場所でテンニンギクが植えられた記録はないが、建設工事で消滅する予定の岡大西門・西側花壇から移植した苗に混じって根付いたものと思われる。


2017年7月18日(火)


【思ったこと】
170718(火)日野原重明先生ご逝去

 各種報道によると、聖路加国際病院名誉院長の日野原重明先生が、18日午前6時33分、呼吸不全でお亡くなりになった。105歳だった。

 日野原先生のご講義・ご講演はテレビを通じて何度か拝聴したことがあり、私の日記ではこちらに連載形式でメモ・感想を述べさせていただいたことがあった。その後も、さまざまな番組を通じてお元気なご様子が伝えられていたが、このところ心臓系の疾患で体調を崩されていたという 。また、胃瘻による延命は拒否されたようである。

 日野原先生の業績は多方面にわたっているが、18日のNHKニュースでは、人間ドック、生活習慣病予防にご尽力された点、よど号ハイジャック事件の人質となり、「これからの人生は与えられたもの。誰かのために使うべき」という考えに至った点なども紹介されていた。

 日野原先生のご家族についてはあまり伝えられていないように思えるが、ネット経由の情報によると、奥様は2013年に93歳でお亡くなりになっている。10年以上にわたって認知症を煩っておられた。息子さんは3人おられ、このうち三男の知明さんは慶應大学医学部ご卒業後、アメリカの病院で循環器内科医として勤務しておられるという。

 ちなみに、日野原先生の博士論文のテーマは「心音の研究」で、心臓が収縮するとき低音がなることを発見し、アメリカの著名な医学雑誌に投稿された。息子さんもご専門も循環器系、105歳でお亡くなりになった原因も心臓系であったという点で共通しているようだ。といっても、心臓が丈夫ならもっと長生きできたかもしれないというより、百寿者になれる人はからだ内部は年相応ながらどこも正常に機能しており、相対的に心臓機能の低下が目立ってくると考えるべきかもしれない。

 私自身は今年65歳となり来年3月末で定年退職となるが、日野原重明先生のように長生きできるのであれば、これまでの利己的個人主義一辺倒のライフスタイルを悔い改め、もう少し、他の人のために時間を使うことを考えるかもしれない。反面、あと10年ぐらいしか生きられないのであれば、やっぱり、自分のやりたいことだけで時間を使い果たしてしまいそうな気もする。

 ま、「あと何年生きられる」などと先のことは考えず、「いま、ここ」を大切にした日々を送ることが第一であろう。