じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 気象庁統計が示すように、岡山では7月中、まだ一度も最高気温35℃以上の猛暑日を記録していない。予報サイトでは、7月31日は36℃以上という予想が出ているがはたしてどうなるだろうか。このほか、日本の南を迷走する台風5号の動きが気になるところだ。8月5日に予定されている岡大オープンキャンパスに影響が出なければ良いのだが...。

2017年7月30日(日)


【思ったこと】
170730(日)加熱式タバコ(電子タバコ、e-cigarette)その後

 7月31日のモーサテで、アメリカでタバコ規制がさらに強化されること、またこれを受けてタバコメーカー最大手の株が下落した、といったニュースを取り上げていた。そのいっぽう、紙巻きタバコに代えて電子タバコを推奨するという動きも報じられていた。

 この加熱式タバコ(電子タバコ、e-cigarette)については、1月20日の日記でも取り上げたことがあるが、その後、岡大では、全学の委員会において、岡大敷地内全面禁煙の対象に加熱式タバコ(電子タバコ、e-cigarette)を含めるということが正式に決定されている。

 加熱式タバコ(電子タバコ、e-cigarette)の有害性については、日本禁煙学会からも緊急警告が発せられている。その文書によれば、加熱式電子タバコの基本的な成分は紙巻きタバコとほぼ同一であり、ホルムアルデヒドなどの発がん物質が含まれていることに変わりはない。

 引用されているデータの中では、ニコチン含有量が、普通のタバコで361μgであるのに対して、加熱式タバコでは301μgとなっており、加熱式タバコのほうが少ないという結果も含まれている。このことから、いっけん、加熱式タバコのほうが安全性が高いように思われるが、これは重大な落とし穴である。当該文書に、
ニコチンが少なくなっているように見えますが、喫煙者は代償喫煙行動をします。これは、ニコチンが多くても少なくても、一定の血中濃度に達するまで吸煙をするというものです。そうであれば、これらは普通のタバコと同様の生体作用があると言えるでしょう。
と指摘されているように、ニコチン依存者は、ニコチンの血中濃度に達するまで喫煙をする傾向がある。紙巻きであれ加熱式であれ、ニコチンが少なければ少ない分、それだけ多くの本数を吸わなければ禁断症状から脱することができない。本数が増えればその分、他の有害物質もそれだけ多く体内に取り込まれることになる。

 レストランや喫茶の一部で、電子タバコOKという方針を出している店があると聞くが、タバコの煙が気にならないメリットがあるように見えて、逆に、知らないうちに、有害物質を吸わされている恐れがありかえって危険性が高い。少なくとも私は、そういう店を利用することはないだろう。

 1月20日の日記に述べたように、加熱式タバコに切り替えたところでニコチン依存は克服できない。国民の一部を薬物依存症という病人に陥れて金儲けをするというようなビジネスを合法化したままでよいのかどうかという議論から始めるべきであろう。その原則論に立つ限りは、加熱式タバコは、ニコチン依存を無くそうという健康増進の取り組みを妨げる動きと言わざるを得ない。