じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 2017年7月のウォーキング総括と脳年齢チェック。
 2017年7月は、総歩数37万2541歩、1日あたり平均1万2017歩となり基準の1万2000歩をかろうじて上回った。 上のグラフはいつもの通り、毎日の歩数を少ない順に左から並べたもの。左端の落ち込みは、その月に何らかの事情で歩数が少なかった日があることを示す。右端はその月に最も多く歩いた日の歩数。グラフが12000のあたりで水平になっているほど、毎日の歩数がほぼ安定していたことを意味する。

 グラフにも示されているように、7月は、1万歩未満の日数が7回となり、5月と6月の各5回を上回った。原因は、東京まで車で往復した際、車の運転や上京時に歩数が少なかったこと、さらに、あまりの暑さのために、土日の午前中のウォーキングができなかったことなどによる。8月はさらに暑い日が続くが、比較的涼しい日の歩数を増やすなどして、平均12000歩レベルを保つように心がけたい。

 いっぽう脳年齢チェックのほうは、上京時にネットのアクセスを控えたことなどから、28日しかトレーニングできなかった。このうち、40歳未満が23回、35歳未満が12回あり、前月、前々月と同レベルを保っている。


2017年8月1日(火)


【思ったこと】
170801(火)行動分析学の用語統一議論(2)「好子か強化子か」、「嫌子か弱化子か」という議論(1)

 昨日の続き。一期分のリストの中で一番気になるのは、「好子か強化子か」、「嫌子か弱化子か」という議論である。

 あくまで私の記憶に基づく不確かな情報であるが、これらの呼称は以下のような経緯をたどっている。
  • もともとは、「正の強化子(強化子、強化刺激)」、「負の強化子(罰子、負の強化刺激)」と呼ばれてきた。
  • 杉山ほか(1998)の『行動分析学入門』(実際は、1993年に刊行された「私家版」から)で、突如、「好子(コウシ)」、「嫌子(ケンシ)」という呼称が登場した。これらの呼称に関しては、杉山ほか(1998)の66〜67頁以下で以下のように説明されている。
    「好子」「嫌子」「弱化」の3語は、我々が作った専門用語である。ふつうは、それぞれ、「正の強化子」「負の強化子」「罰」とよばれている。また、出現とか消失という環境の変化を記述するために、ふつうは、それぞれ、「正の○○」「負の○○」という用語が使われている。たとえば、この章で扱った「好子消失の弱化」は、他の本では「正の強化子を除去して、負の罰!!!」などといわれている。何と煩雑なことだろう。また、「負の強化」とは、嫌子消失による強化のことだが、“負”という字のイメージから、「罰」と混同するケースが後を絶たない。英語圏でも同じように、学生たちが混乱してしまうという。本書が従来の慣行を捨てたのは、このような煩雑な用語が、学習の妨害になると考えたためである。この試みは、1993年ll月に発行された本書の暫定私家版以来、読者にはおおむね好評のようである。なお、「弱化」という用語の考案に際しては、Halzem & Miles(1978)にヒントを得た。
  • 「弱化子」という呼称がいつ誰によって使用されるようになったのかは未確認だが、私の知る限りでは関係フレーム理論やACTの入門書など、また、いま連載中の
    ボーム(著)森山哲美(訳)(2016).『行動主義を理解する―行動・文化・進化―』 二瓶社.
    などではよく使われているようだ。


 次回に続く。