じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 いつも利用しているマスカットユニオン(北福利施設)の2階の食堂が厨房機器入替・修繕工事のため、8月10日から閉店となった。代わりに3階カフェテリアが臨時営業となったが、3階は設備上、そば、うどん、ラーメン、冷麺などの麺類が提供されないため、メニューの選択範囲が限られてしまう。
 なお、他の店舗も8月11日から16日まで一斉休業となる。今年度はこの期間も毎日、研究室を利用したいと思っているが、昼食をどうするかが大きな問題となる。自転車通勤して、コンビニまで弁当を買いに行くのが一番現実的だが、自転車を利用すると日々のウォーキング1万2000歩達成が難しくなる。といって、炎天下に徒歩でコンビニまで往復すると、くたびれて仕事に影響が出てくる。


2017年8月9日(水)


【思ったこと】
170809(水)行動分析学の用語統一議論(10)「P」の続き

 昨日の続き。こちらのリストの「P」のところには、

Premack principle:プレマックの原理

が挙げられていた。David Premackと言えば、上記のプレマックの原理や、チンパンジーの実験で知られているが、リストに加えられたのはおそらく発音が「Premack=プリマック」ではないかという意見があったためであろうと推測される。Premackに限らず、人名(「ガルシア/ガーシャ」、「ハーンシュタイン/ヘルンスタイン」、「ニューリンジャー/ノイリンガー」、「ディシィ/デシ」など)、あるいは、実験動物につけられた愛称(「サラ」、「ワシュー」など)、カタカナ表記と原語に近い音声はかなり異なっている場合があり調整が難しい。これは行動分析学に限る問題ではない。もともと、五十音の発音に基づくカタカナ表記では、ネイティブな発音を正確に反映させることは難しいので、どこかで折り合いをつける必要があるとは思う。上記の「プレマック」やチンパンジーの「サラ」のように十分に普及している名称は、今さら変えなくてもよいように思う。

 続く、

private event:私的事象/私的出来事

は私も迷っているところだ。佐藤方哉先生の御著書・論文では、ずっと以前から、「出来事」が使われてきたが、近年、「事象」と表記された本も出回るようになってきた。文字数の節約や、確率などの「event=事象」という表記に合わせれば「事象」のほうが妥当だと思われるが、私自身はついつい「出来事」のほうを口にしてしまう。

「P」のところには、さらに、
probes:プローブ
prompt:プロンプト

があるが、これらはカタカナ表記で普及しておりいまさら漢語を当てはめる必要はないと思う。

punishers:弱化子/嫌子
punishment:弱化

については、すでに述べた通りで、punishersは「嫌子」、punishmentは「弱化」とするべきであろう。併せて、英語表記のほうも「punish」に代わる用語を使用するよう働きかけるべきかと思う。

 次回に続く。