じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【思ったこと】 180201(木)確定年金か終身年金か(1) 2月2日のモーサテで、 人生100年時代、備え厚く「長生き年金」相次ぐ という日経新聞の記事を取り上げていた。少し前に「トンチン年金」が紹介されたことがあったが、今回は、三井住友銀行が「長生き年金」に初めて参入したというような内容であった。モーニングプラスのほうではこのほか、野村証券が長寿化に対応する投信(ターゲットインカム)を開発したという話題も取り上げられていた。 そう言えば、私も、団体積立終身保険の受取方法を、 10年保証期間付終身年金コース に指定して、昨日申請書類を提出したところであった。 この団体積立終身保険の受取方法は各種の選択肢があり、まずは、
選択にあたってまず考えたのは、保険コースは選ばないということ。生命保険や医療保険というのは40歳代や50歳代の働き盛りの人たちが万が一に備えて家族のために加入するべきものであって、私のような年寄りが病気になった時は、退職金を取り崩せる範囲で治療代を払えばよいと思う。高額な高度医療で治ったとしても、どうせ数年後には別の病気にかかる。75歳くらいになって病床に伏した時には、もはやジタバタせず、安らかに死ねるように覚悟を決めたほうがいいと思う。 もう1つの一時金受取というコースは、資産運用に自信のある人ならこれを選ぶのが一番お得だとは思う といっても私はそのような自信がないのでこれは却下。 ということで年金コースのいずれかを選ぶということになる。ここからは心理的要因が大きく作用する。「10年確定年金」と「10年保証期間付終身年金」では10年間の受取額を比較すると、後者は前者の6割程度に減額されてしまう。元がとれるのは、だいたい男性の平均寿命以上に長生きした場合に限られるが、長生きすればするほど儲かることになるので、長生きすることの励みになるし、金欠になって子どもや孫に頼らなければならない可能性も減る。といっても、受け取り額は毎月のマンションの管理費・修繕積立金額にも満たない額に過ぎないのだが...。 行動分析学ではこの種の選択は「遅延価値割引」として知られている。しかし、上記のような選択は、
次回に続く。 |