じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【思ったこと】 180210(土)ボーム『行動主義を理解する』(82)ルール支配行動と思考(5) 3月の某企画で巨視的行動主義について言及する予定があるため、昨年10月5日で中断していたボームの本についての連載を復活させることにしたい。 本書225頁からは、なぜルールに従うのかということが論じられていた。(関係フレーム理論では、このようなルール支配行動はプライアンスと呼ばれている。) 本書では、幼少時からの家庭内でのしつけや遊びを通じて、ルールに従うことが何度も何度も強化され、般化したスキルになったと論じられている。 続いて、226頁からは、ルールはどこにあるか?という興味深い問題が論じられている。素朴には、からだの中のどこかにルールを記したポスターか六法全書のようなものがあって、適宜、追加したり書き換えたりしているようなイメージが浮かぶ。しかし、巨視的行動主義の立場から言えば、ルール支配というのは近接的強化による制御より究極的強化が優位になるプロセスであり、必ずしも言語的に明示される必要はない。 次回に続く。 |