Copyright(C)長谷川芳典 |
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【小さな話題】 「雷」の記号は?/天気図 5月18日の夜、岡山では珍しい雷雨となった。翌日、どのくらいの雨が降ったのかを気象庁の過去記録で調べたところ、21時の欄に見慣れない記号が記されているのが目にとまった。【上掲のAの画像参照】 天気記号表(目視による観測の場合)の説明を見ると、これが「雷」を表す記号であるようだ。 雷の記号と言えば、確か、円の下半分が黒く塗られている記号ではなかったかと思って調べたところ、上掲の画像Bに示すように、私の記憶に間違いの無いことが確認できた。ウィキペディアの「雷#日本式天気記号」のところにも円の下半分が黒く塗られた記号が紹介されている。 どのような経緯なのかは分からないが、過去記録などでは下半分が黒の円ではなくて、Rの文字の右下が矢印になっているような別のマークが使用されているようであった。 ネットで調べると、私が小中学生の頃に覚えた天気記号はあくまで日本式であり、国際式天気図とは異なっている。理由は「国際式天気図は表現する要素が多いためわかりにくく、その代わりとして一般向けには簡易化した天気図が用いられることが多い。その中でも、日本式天気図は表現する要素が天気・風向・風力と3つに絞られるため、見やすくわかりやすいとされる。新聞などにも掲載されているため、国際式天気図に比べて、一般的にも広く親しまれている。」ためであるという。 私が中学生の頃は、理科の授業で天気図が扱われていた。また私自身は「地学・天文・気象」のクラブに属していたため、趣味で天気図を描くことがあり、気象庁の庁舎(気象協会)まで通って、気象通報の原稿を閲覧させてもらったことさえあった。 いっとき、理科教育で天気図を扱わなくなったというような話を聞いたことがあるが、ネットで検索したところ、こちらに、
地球温暖化の影響なのか、最近では、台風についての過去の常識「台風は6月〜7月は日本には接近しにくい、8月は迷走しやすい、9月は強い台風が直撃しやすい、10月以降は日本には接近しにくい」が成り立たなくなり、四季や梅雨どきの典型的な気圧配置とは異なるパターンが時季外れに見られることもあり、天気図に関する試験問題も出しにくくなっているとは思う。 とはいえ、単なるスマホのお天気マークではなく、天気図に基づいて、どのような気圧配置や前線によって天気が変わりつつあるのかを把握しておくことは大いに有用。 |