【小さな話題】
東京・府中の魅力と五藤光学
たまたま視た東京ディープという番組で「府中 歴史ミステリー」という話題を取り上げていた。視聴した部分は番組の後半のみであったが【6月4日に再放送があるようなので前半部分を視るために予約しておいた】、私の知らない魅力がいっぱいあることが分かった。以下、印象に残った点をいくつか。
- アユの養殖と多摩川上流部での放流。「江戸前アユ」が食べられるようになった。
- 府中は鉄道路線の拠点。かつては、都心のコンクリート建築用の砂利を運ぶための鉄道もあった。また、電気機関車を製造する東芝府中事業所の専用引き込み線がある。
- 府中には一般消費者も利用できる府中市場(大東京綜合卸売センター)がある。この市場を作ったのは隣接する五藤光学の創業者の五藤斉三。いずれも、多摩川の伏流水が立地条件となっている。
- 多摩川の自然水を利用した工場としては、天然水のビール工場も人気。
上記のうち、3.の五藤光学については、小中学生の頃によく通った渋谷のプラネタリウムを連想させるが、今回の話題に関連してチェックしたところ、渋谷にあったのは天文博物館五島プラネタリウムであって、おなじ「ごどう」でも「とう」の文字が違っていた。渋谷のプラネタリウムの「五島」のほうは東急の事実上の創業者五島慶太の姓にちなむものであった。あそこに設置されていた投影機が西ドイツ(当時)カール・ツァイス社製であったことは知っていたが、人生65年、これまでずっと、五藤光学が作ったプラネタリウム施設であろうと思い込んでいた。もっとも、リンク先を見ると、「時には、五藤光学研究所とエヌ・ケー・エクサ社の協力で、全天周リアルタイムフルカラーCG投影システムのバーチャリウムで、太陽系旅行の演出をしたこともある。」という記述もあるし、私の記憶では、入口の売店では五藤光学の天体望遠鏡も売られていた。ちなみに、私が小中学生の頃は、五藤光学の天体望遠鏡(現在は製造・販売は終了しているが修理サポートは継続)は高嶺の花であった。当時の子ども向けブランドとしてはミザール望遠鏡があったが、私自身はアストロ光学の5cm屈折赤道儀を買ってもらい、この望遠鏡は30〜40年後のハレー彗星やヘールボップ彗星接近の際にも活用した。
|