じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 11月24日の朝はよく晴れ、東の空に金星とスピカ、西の空には半田山に沈む満月(正確には11月23日14時39分)が見えていた。
 なお、来月12月の満月は12月23日の02時49分(実質的には前日22日夜に出る月)となっている。12月23日の20時49分には月が最北となるため、最も北寄りからのぼり北寄りに沈む満月を眺めることができる。しかも翌日12月24日に最近となるのでいつもの満月より大きく明るい。


2018年11月23日(金)



【小さな話題】

2025年大阪万博

 各種報道によると、2025年に大阪で万国博覧会を開催することが決定された。12月23日夜【日本時間】、パリで開かれたBIE=博覧会国際事務局の総会で、最後のプレゼンテーションが行われたのち、156の加盟国の代表による投票が行われ、決選投票の結果、大阪が92票、ロシアのエカテリンブルクが61票で、大阪が2025年の万博の開催地に決まった。

 ネットで検索したところ、日本で開催された万博は以下の5回であったようだ。【かつては「一般博」と「特別博」に区分されていたが、現在は「登録博」と「認定博」に大別されている。】
  1. 【一般博】日本万国博覧会(大阪万博)
    (1) 会 期 : 昭和45年(1970年)3月15日〜9月13日(183日間)
    (2) 場 所 : 大阪千里丘陵(約350ha)
    (3) テーマ  : 人類の進歩と調和
    (4) 参加国  : 77カ国(日本を含む) 4国際機関
    (5) 総入場者数 : 6,422万人
  2. 【特別博】沖縄海洋博覧会(沖縄海洋博)
    (1) 会 期 : 昭和50年(1975年)7月20日〜昭和51年(1976年)1月18日(183日間)
    (2) 場 所 : 沖縄(約100ha)
    (3) テーマ  : 海−その望ましい未来
    (4) 参加国  : 36カ国(日本を含む) 3国際機関
    (5) 総入場者数 : 349万人
  3. 【特別博】国際科学技術博覧会(筑波科学博、つくば万博、科学万博、つくば博)
    (1) 会 期 : 昭和60年(1985年)3月17日〜9月16日(184日間)
    (2) 場 所 : 筑波研究学園都市(約100ha)
    (3) テーマ  : 人間・住居・環境と科学技術
    (4) 参加国  : 48カ国(日本を含む) 37国際機関
    (5) 総入場者数 : 2,033万人
  4. 【特別博】国際花と緑の博覧会(花の万博、花博)
    (1) 会 期 : 平成2年(1990年)4月1日〜9月30日(183日間)
    (2) 場 所 : 大阪鶴見緑地(約105ha)
    (3) テーマ  : 花と緑と生活の係わりを捉え 21世紀へ向けて潤いのある社会の創造を目指す
    (4) 参加国  : 83カ国(日本を含む) 37国際機関、18園芸関係等の国際団体
    (5) 総入場者数 : 2,312万人
  5. 【登録博】2005年日本国際博覧会(愛知万博、愛・地球博)
    (1) 会 期 : 平成17年(2005年)3月25日〜9月25日(185日間)
    (2) 場 所 : 愛知県瀬戸市南東部、豊田市、長久手町(約173ha)
    (3) テーマ  : 自然の叡智
    (4) 参加国  : 121カ国4国際機関
    (5) 総入場者数 :2204万9544人
 このように並べてみたものの、私自身は、じつは上記の万博のいずれにも入場していない。もともと人混みが嫌いということと、みんなが騒ぐと逆に反発して背を向けたくなるという性質があるためで、2025年予定の万博も、単独で見に行くということはまずあるまいと思う。もっとも、すでに生まれている孫たちは全員小学生になっている時期なので、岡山から直行バスや鉄道を利用して日帰り見学に行くということは大いにありうると思っている。もちろんその時期(73歳)まで健康であることが大前提ではあるが。

 ところで、大阪が国内選考で万博立候補地に決まったことは以前から聞いていたが、11月23日に最終決定が行われるということを知ったのはその日の夕刻のNHKニュースが初めてであった。私は平日朝に毎日、モーサテなどの経済番組を視ているのだが、大阪万博の話題が取り上げられたことは殆ど無かったように記憶している。少なくとも、22日朝の注目ポイントには、万博関連の記事は含まれていなかった。でもって、実際の経済効果だが、ネットで検索したところ、政府の試算では1兆9000億円、IR開業と合わせると2025年には2兆6100億円になるという結果が伝えられていた【但し、2017年12月の記事】。いっぽう、2020年開催の東京オリンピックの経済効果は、東京都の試算で、直接的効果が5兆2000億円、レガシー(遺産)効果は27兆1000億円になると見込まれているようである【但し2017年3月の記事】。

 五輪よりも万博のほうが開催期間が遙かに長いことから、素朴に考えると万博のほうが五輪の10倍くらいの経済効果があるように思えるのだが、直接的効果は以外に少ないように思える【レガシー効果は同規模か?】。ま、そうは言っても、うちの孫たちを含めて、2025年に小中学生となる子どもたちにとって、万博が将来の夢を大きく膨らませるきっかけになるとするなら、日本の将来にとって、金額では測れないくらいの絶大な効果をもたらすことになるだろう。