じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 観測史上最強と言われる寒波の到来により、2月9日の朝、北海道東部で氷点下30℃を下回る最低気温が記録されたという。
 ちなみに、私自身が経験した最も低い気温は、冬のシベリア鉄道ツアー参加時の氷点下39℃であった。ハバロフスクの空港に降りたって外気を吸い込んだ瞬間、鼻毛が凍結してパラパラと落ちてきたことを記憶している。写真上は、アムール川の氷上散歩。写真下は、旧ソ連時代にウラジオストク〜モスクワ間を運行していたロシア号。但し、実際の乗車はハバロフスク〜イルクーツク間のみ。


2019年2月9日(土)



【小さな話題】

本年度の教育活動終了/最近の健康状況

 特命教授として4学期に担当していた講義科目の採点が終わり、教務に成績一覧表を提出した。これで2018年度の教育活動はすべて終了した。

 昨年までは、2月と言えば一年中で最も忙しい時期にあたっており、各授業科目の成績評価作業のほか、卒論査読、卒論試問、修論試問、博論審査、大学院入試(前期課程、後期課程)、学部の入試業務というように一日中何らかのノルマに追われていて、体調を崩したこともあった。

 定年退職後の今年の2月は、上記の成績評価以外には何のノルマもない。学会もすべて退会しているので発表締め切りに追われることもない。当然、査読依頼も回ってこない。外部資金の報告書も不要。締め切りに追われそうな作業として残っているのは確定申告くらいのものだ。

 こうして「自由の身」になったおかげで、昨年2月に比べるとすこぶる体調がいい。昨年までは、寒い日の朝に天井がぐるぐる回ったり、入試監督の直後にモノが二重に見える(両眼複視)などの一過性の症状が出たことがあったが、今年は、起床時に腹筋を20回、ぶら下がり健康器で40秒、また午後には半田山植物園の山頂まで一気に登るといったウォーキングを継続しており、一度も風邪をひかずに済んでいる。

 もっとも、心肺機能、消化器系はきわめて順調である反面、視聴覚機能はかなり衰えてきた。以前から老眼と乱視がひどくなってきているが、数日前、片目だけで見ても夕日が縦に二重になっていることに気づいた。この状態であると、4年後の運転免許試験では視力検査で不合格になる恐れがある。

 このほか、最近、聞き取り能力が低下している可能性がある。このことに気づいたのは、食事をしながら、録画しておいた日本語のTVドラマを視ていた時のことである。登場人物のセリフの一部が聞き取れず、いったん一時停止、巻き戻しして、繰り返し再生して、ようやく理解できたということが複数回あった。その原因としては、
  1. 聴力の低下により、音声の弁別が困難になってきた。
  2. 聞こえているのだが、会話の文脈を把握できていないために意味が分からない。
  3. 日本語そのものを忘れてしまった。
のいずれかが考える。聴力低下も困ったことだが、2.や3.であるとすると、認知症の始まりの恐れがありさらに困る。

 じっさい、昨日の日記取り上げた「進め!青函連絡船」のドラマのラストのところでも、トレジャーハンターが「ムッチャ(ブッチャ?)がさあ、ラーメンがうまかっただと、イカ刺しがうまかっただのやたら自慢してさあ...」と語るシーンがあるが、「ムッチャ」なのか「ブッチャ」なのかも聞き取れないし、小学校の時の同級生だったらしいということ以外、何者なのかさっぱり分からなかった。

 その後、2月4日にNHK BSプレミアムで放送された「3月のライオン(前編)」を観ているが、「君は、将棋が、好きか?」という冒頭シーンのセリフと、有村架純さんの「オシッコ漏れそうです」というセリフは、何度か巻き戻し・再生してやっと聞き取れた。

 こうしてみると、字幕つきの外国映画のほうがよっぽど分かりやすい。

 元の話題に戻るが、一定水準の健康状態を維持し、雑務に追われずに好きなことに取り組めるという今の隠居生活はなかなか快適と言える。とはいっても、これはせいぜい5〜6年続けばよいほうだ。いずれ、からだのどこかに深刻な異状が見つかれば不自由を余儀なくされるであろうし、余命あと何年というような覚悟も必要になってくる。

 そう言えば、きのう見た夢の中で「2025年に死ぬ」というお告げがあった。2025年と言えば、あと7年、73歳になる歳である。ま、寿命そのものは2035年くらいまで生きられるのではないかと思っているが、健康寿命に限ればあと7年くらいというのが妥当かもしれない。なお、目が覚めてからなんで「2025」という具体的な数字が出てきたのか考えてみたが、どうやら、教養番組で視た何かの治療法が2025年頃に実用化されるというような話が耳に残っていたためではないかと思われた。