じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 大学構内の空地でルドベキアが咲いている。夏とは異なり、花茎は殆ど見られず地面にへばりつくように咲いていた【写真左】。キルギスクルマク峠の花【写真右】と似ている。


2019年2月20日(水)



【小さな話題】
チコちゃんに叱られる! 「地下鉄、タイヤの色、はやぶさ2の目的、インコの言葉、おやじギャグ、エース」

 2月19日に続いて、チコちゃんに叱られる!」の話題。今回は、この数ヶ月のあいだに録画再生で視たいくつかの回の中から、このWeb日記で取り上げていなかった話題についてまとめてミニコメントさせていただく。【放送日の逆順】
  • 【2月15日放送】「なんで東京の地下鉄はごちゃごちゃしているの?」→「あなたの家の地下もあなたの物だから」
     私が子どもの頃は、地下鉄と言えば、渋谷から浅草までの1本だけであった。その後、赤い車体の丸ノ内線が開業し、赤坂見附で乗り換えができるようになった。その後、中学生の頃に開通したばかりの日比谷線に乗った記憶があるが、今や、路線図を調べないと、何が何だか分からなくなってしまった。
     上京時にはいつも驚くのだが、どの時間帯にどの路線に乗ってもそれなりの数の人たちが乗車しており、ちゃんと採算がとれているのだろうとは思う。
     東京の地下鉄は確かにごちゃごちゃしているが、各種私鉄との乗り入れがあり、郊外と都心間を通勤・通学する人たちはそれほど不便を感じていないように思われる。また、都心の大概の場所までは、乗り換え1回で行かれるし、最寄り駅ではない駅で降りてもちょっと歩くだけで目的地に到達できる。
     若干不便に思うのは、東京メトロと都営地下鉄の2本に分かれており、それらを乗り継ぐと割高な運賃になることである。もっとも、指揮系統が独立していれば、何らかの重大障害があった時にも、どちらかの系統で代替できるというメリットがあるかもしれない。

     地下鉄が地下区間を走っている時は車窓からは何も見えないが、運転席後ろに立って闇の中の景色を眺めると地底探検をしているような気分になれる。高校生の頃、銀座線に乗った時にはそういう景色を眺めるのが楽しみであった。地下にあっても、駅と駅の間でかなりの高低差があることが分かる。
  • 【2月8日放送】「なぜ「タイヤ」は黒い?」→「ススが入っているから」

     この放送を視たのち、日々の散歩時や、海外旅行先の写真などでタイヤの色に目を向けてみたが、世界共通、どこへ行っても、どの車を見てもタイヤの色が黒一色であることには驚いてしまう。法律や基準で定められているわけでもないのに、黒以外のタイヤが見られないのはまことに不思議である。
     放送でも紹介されていたように、タイヤの色が真っ黒なのは、カーボンブラックを補強材として混入した結果であるが、現在ではホワイトカーボン使用、もしくはそれに着色することでいろいろなカラータイヤを製造できるようになっているという。【こちらに詳しい解説あり。】 であるならば、もっとカラフルなタイヤがあっても良さそうである。
     もっとも、真っ白なタイヤや汚れが目立つであろうし、赤や緑のタイヤではボディの色とうまくマッチしないかもしれない。ボディの色と調和するような各色のタイヤを製造するとなればコストがかかる。そこまでして着色タイヤを購入する人はいないのかもしれない。
     一般の乗用車ではなくて、例えば航空機とか、緊急車両に限定して特定の色のタイヤを使用すればそれなりの効果が得られるとは思う。
  • 【2月1日放送】「「はやぶさ2」は何しに宇宙に行った?」→「地球の生命誕生の謎を探るため」
     はやぶさの1号の打ち上げ目的は、各種技術、特にイオンエンジンの実証実験であり、サンプルリターン自体が至上命令ではなかったと理解している。
     今回のミッションも、表向けは「生命探査の謎を探る」となっているが、技術検証のほか、子どもたちに夢を与える、科学技術の素晴らしさを納税者に分かりやすくアピールするといった効果があるのではないあと思う。
  • 【1月4日放送】「インコはなぜ言葉をしゃべるの?」→「飼い主を愛しているから」
     この回は録画していなかったので詳細は分からないが、インコの発声が言語行動と言えるのかどうかという点からみて興味深い話題である。インコ(正確にはヨウム)の言語行動の研究としては、少し前にお亡くなりになったアレックスが有名だが、いくつかの疑問も出ているようだ。
     一般的に、インコやオウムや九官鳥などが人間の言葉や機械音、他の動物の鳴き声などを真似するのは、言語行動ではなくて、その種に特有の模倣反応であるという可能性がある(アトリのさえずりなども学習性であるため、方言があると聞いたことがある。) インコ類が独り言のようにさえずるのは、時々、覚えたさえずりを繰り返さないと忘れてしまうからだという説もあるようだ。
     ということであれば、いくら、人間の言葉そっくりに発声したとしても、何かを要求したり、何かを知らせるというようなオペラント反応としては強化できない(求愛や、仲間の確認としての機能のみ)。まして、関係フレーム理論で言うような言語行動の定義は満たされないだろう。
  • 【11月2日放送】「なんでおやじはおやじギャグを言う?」→「脳のブレーキがきかなくなっているか」
     この話題に関して、私自身も疑問に思ったのは「なぜ、おばさんギャグはないのか?」であった。茂木健一郎氏によれば、「男性は主に左脳で考える。女性は記憶やイメージをつかさどる右脳と左脳の両方を使う傾向がある」という説明であった。
     『共感する女脳、システム化する男脳』でも指摘されているように、確かに、女脳、男脳というのはあるかもしれないとは思う(←女性がすべて女脳、男性はすべて男脳というわけではない)。しかし、中高年男性のほうが、飲み会なのでギャグを多発できる環境にあることも考慮する必要がある。中高年女性たちばかりの会合の場では、けっこうおばさんギャグが連発されているのではなかろうか。(←そういう場に接したことがないので未確認。)
  • 【11月2日放送】「「エース」ってなに?」→「エイサという名の名ピッチャーのこと」
    野球に限っては、エイサ・ブレイナード由来かもしれないが、「サウスポー」の場合もそうだが、一番最初にどこで使われたかという「由来」は、「いまなぜ広く使われているか」という説明には必ずしもならない。他のスポーツなどで使われる「エース」は、やはりトランプ札のAから派生したものではないかと思う。